1ドル=150円の条件は?全ては米国の経済次第!植田日銀総裁、高市新首相の動向も…→9月24日
一部で1ドル=160円の声も上がっていますが、さすがにそのハードルは高いかなと。まぁゼロではないですが、基本的には相当難しいという話にはなるでしょう。
気が早いw とはいえ、中長期的に見れば円安・ドル高に回帰しやすく、再び160円からさらに上というのは、十分考えられるでしょう。
では、短期的にはどうでしょうか?今日の植田日銀総裁の発言を受け、再び円売りが強まっており、1ドル=145円に迫る場面もありました。
なので、今日は目先で150円達成の条件や今後の展望、戦略について簡単に解説していきますので、よろしくお願いします。
昨日の記事で解説しましたが、現状、米ドルが下がりにくくなっている(特に対円で)背景として、米国の長期金利(10年債利回り)がジワジワ上がっていることが挙げられます。
→解説/FOMC後に円安・株高加速の理由は?長期の金利見通し引き上げがポイント!→9月24日
ご覧のように短期金利(2年債利回り)は大幅利下げを受けて押し下げられていますが、長期金利は上昇しています。
直近のFOMCで、FRBメンバーは短期的な大幅利下げを約束する一方、長期的な金利見通しは引き上げると、ドットチャート(メンバーの金利見通し)で表現していました。
これは、長期的な見通しに対しての自信を示すことでもありますし、市場としては、短期は労働市場を支えるために急激な利下げをするけど、将来的には再加熱して利上げされ、結局、金利は上昇しそう、との見方にもなっています。
これで来週末(10/4)発表の雇用統計が強ければ、短期的な利下げ見通しはともかくとして、中長期的な利下げ見通しには修正が加えられることになりますから、10年債利回りは一段と上昇することになるでしょう。
まずは、長期的な金利見通しを変えるような強い米指標というのが、1ドル=150円の絶対条件となります。
ただ、一方では「金融市場を緊張感を持って注視する」としていますから、円安が加速し、1ドル=150円に近づいた場合には、日本のCPI(消費者物価指数)の上昇を理由に年内利上げに意欲を見せ、円高方向に誘導してくる可能性もある点に注意です。
とはいえ、鈴木財務相は「物価目標の実現に向け適切な金融政策運営を期待する」と、利上げに対して牽制的な発言もありますし、次期首相有力候補である高市早苗氏も「今のタイミングで利上げはアホ」と、強い言葉で利上げを否定しています。
やはり高市早苗氏が27日の自民党総裁戦で勝利するようだと、アベノミクスの正式継承者としてのタカイチノミクスが意識されそうですから、これによっても円安・株高になりやすいのかなとは思います。
というわけで、短期で1ドル=150円に向けては、①米指標の上振れが絶対条件で、さらに②日銀が利上げを行わない、ということが必要になってくるのかなと。あとは、高市新首相爆誕もあれば、150円を超えていきそうですね。
逆に雇用統計が弱い数字になるなら、とりあえずは1ドル=142-145円程度でのレンジを続けそうです。引き続き、143円台半ばから前半では軽く拾ってみて、142円台に差し込んできたら追加。損切りは早めなら142.30円か、粘っても目先安値の141.80円で一旦撤退で。
いずれにせよ、米雇用指標が滑ってこないと円高にはならないわけですし、中長期的には円安に備えるべきかと思いますので、コストなしで米ドルに両替できる神サービスを活用していただければと思います↓
通貨強弱を見れば分かるように、ポンドはBOE(英中銀)が利上げを見送ったことでも強めの値動きを続けていますので、クロス円ならポンド円が伸びやすくなっていますね。
少し長い目で見ればドル安ではあるので、ポンドドルの押し目を狙っていくのはアリでしょう。引き続き21日移動平均線(1.31825ドル)を背に1.32ドル台で買って、1.315ドル割れで一旦損切りか。
あとは、株も次の動きを待って値固めモードといった感じですね。とりあえず上方向ですので、短期は軽く買ってついていくか、引き続き浅めの押し目があればすかさず拾ってというトレードかと思います。
まぁ日経平均なんかは、米雇用統計とかが下振れると株安・円高で奈落モードなんですけどね。それまでショートは待ちましょうということで。それでは、今日はこんなところで!
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気が早いw とはいえ、中長期的に見れば円安・ドル高に回帰しやすく、再び160円からさらに上というのは、十分考えられるでしょう。
では、短期的にはどうでしょうか?今日の植田日銀総裁の発言を受け、再び円売りが強まっており、1ドル=145円に迫る場面もありました。
なので、今日は目先で150円達成の条件や今後の展望、戦略について簡単に解説していきますので、よろしくお願いします。
米国の強い経済指標が絶対条件!利下げ見通しに変化が必要
まず、米国の経済指標が絶対条件です。繰り返しているように特に雇用関連の数字が重要ですから、雇用統計で予想を大きく上回る強い数字が出てくることが必要となります。昨日の記事で解説しましたが、現状、米ドルが下がりにくくなっている(特に対円で)背景として、米国の長期金利(10年債利回り)がジワジワ上がっていることが挙げられます。
→解説/FOMC後に円安・株高加速の理由は?長期の金利見通し引き上げがポイント!→9月24日
ご覧のように短期金利(2年債利回り)は大幅利下げを受けて押し下げられていますが、長期金利は上昇しています。
直近のFOMCで、FRBメンバーは短期的な大幅利下げを約束する一方、長期的な金利見通しは引き上げると、ドットチャート(メンバーの金利見通し)で表現していました。
これは、長期的な見通しに対しての自信を示すことでもありますし、市場としては、短期は労働市場を支えるために急激な利下げをするけど、将来的には再加熱して利上げされ、結局、金利は上昇しそう、との見方にもなっています。
これで来週末(10/4)発表の雇用統計が強ければ、短期的な利下げ見通しはともかくとして、中長期的な利下げ見通しには修正が加えられることになりますから、10年債利回りは一段と上昇することになるでしょう。
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植田日銀総裁による利上げもキーポイント!高市新首相爆誕なら…
これ以外には、植田日銀総裁が本日(9/24)も先週と同様に「時間的余裕はある」とし、利上げを急がない方針を繰り返しています。ただ、一方では「金融市場を緊張感を持って注視する」としていますから、円安が加速し、1ドル=150円に近づいた場合には、日本のCPI(消費者物価指数)の上昇を理由に年内利上げに意欲を見せ、円高方向に誘導してくる可能性もある点に注意です。
とはいえ、鈴木財務相は「物価目標の実現に向け適切な金融政策運営を期待する」と、利上げに対して牽制的な発言もありますし、次期首相有力候補である高市早苗氏も「今のタイミングで利上げはアホ」と、強い言葉で利上げを否定しています。
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為替は円独歩安!株価も一旦は底堅目モードへ
また円が独歩安となっています。背景としては、やはり日本の実質金利がいまだにマイナス状態ということが挙げられるでしょう。潜在成長率も低いですし、金利が低い・成長性がないという二重苦で、長期的に見てドルが下がりにくいとなれば、円はなかなか買われないと。💱通貨強弱(9/24 19:00)
— ゆきママ (@pawhara_arai) September 24, 2024
円安・ポンド高、そしてややドル安。円以外に対しては、やはりドル安。ドルが買われすぎていた反動はずっと出やすい。
では、なぜ円が売られるかと言えば、金利が実質的にマイナスで、潜在成長率も低いから…。
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