今日はTSMC（台湾セミコンダクター）の9月売上高の発表がありましたので、それについて簡単にまとめておこうと思います。

まぁ生成AIバブルと言われて久しいものの、本当にバブルだとしてもせいぜい半値ベースが関の山なら、ある程度リスクを取って全ツッパでも良いと思うんですけどね。

若くて時間がある人は、NISAでS&P500連動型ETF（eMAXIS Slim 米国株式）を月3万円コツコツ買い続けるだけで、順調なら15年で毎月6万円を取り崩しても資産が減らない無限お小遣いができあがることになるわけで。

ただ、数年で結果が欲しい人は、半導体銘柄に突っ込むのも1つかと思います。というわけで、今日もいつものようの相場全体の流れとトレード戦略を簡単にまとめておきます。

TSMCの決算は良好！エヌビディア決算に向け押し目は確実に拾いたい

TSMCの9月売上高は前年比で＋39.6%増の2,518台湾ドルとなりました。相変わらずAIサーバー向けGPUの販売が好調なわけですが、不調気味だったスマホにも復調の兆しが見えるのかなと。ぼちぼちとAI搭載スマホが話題になってますし、買い替え需要はあるのでしょう。

これを受け、7-9月の売上高は236.2億ドルとなり、7月決算で発表された7-9月の売上高見通し（ガイダンス）は、224-232億ドルを上回る結果となりました。

まぁガイダンスの中間を228億ドルとして考えれば、4%近く上回る数字なので優秀かと思います。この他、設備投資計画の下限を280-320億ドルから、300-320億ドルに引き上げており、一段と旺盛な需要に備える構えとなっています。
バブル崩壊などと煽られていたエヌビディアも、再び勢いを取り戻しています。トレンドラインを抜けてから、130-131ドルのレジスタンスを抜けましたし、次は135-136ドルレベルを試すことになります。ここもあっさりなら、いよいよ年初来高値の141ドルチャレンジですね。

まぁこの水準で慌てて飛びつくよりかは、新高値見てから追っかけてもいいかなといった感じですね。131ドルレベルより上で定着できないと、レジサポになりそうな126-127ドルぐらいまでは落ちてきそうなので、買い遅れていた人は、そこで追加すれば良いかなと。

とりあえず、次回決算の11月20日まで時間がありますから、基本的には浅めの押し目で買っていくイメージで。決算のハードルは高いので、決算直前になったら半分ぐらいまでは利食いしても良いですしね。

まずは目先で悪い情報はないので、押し目があればすかさず買い、追加してついていきましょうということで。当然ですが、今年の主役である半導体が強めなので、S&P500やナスダック100といった指数も強めですから、まずは上目線。

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原油はイスラエルの核施設攻撃回避が意識されて反落！

原油は一旦急落。昨日の戦略記事で書いたように、やはり72ドル台まで下げてきました。イスラエルが米国との協議継続で、最悪のパターンとなるイランの核施設攻撃はなさそうとのことで、一旦リスクが巻き戻された格好です。
まぁ70-72ドルぐらいまでの下げは想定内。とはいえ、石油施設攻撃は近いうちありそうですし、米国が引き留めに失敗すれば、ぶっちしていきなり核施設攻撃もなくはないので、もう一段垂れたらギャンブル買いで70.00ドル割れに逆指値して一発逆転を狙う感じで良いでしょう。

石油施設攻撃なら、75-77ドルぐらいは瞬間的に戻すのかなと。もっとも、繰り返している通りイランの生産量程度なら、減産してる中東が増産に動けば十分埋められるので極端な上昇はないでしょう。

1バレル＝100ドルとか、200ドルというのは、ホルムズ海峡の封鎖による供給の激減が前提ですからね。このようなショックは、核施設攻撃でもない限り可能性としては極めて低いですから、そういった意味で上値も限界ということでしょう。

1ドル＝149円突破！高いドル買い圧力がCPIで変わるか？

結局、ドル円は147円台半ばで買ってれば正解だったという話に。昨日は反応薄だった米金利の上昇に徐々に反応してドル高となっています。

まぁ中東情勢が不安定で、原油高からのインフレも多少懸念されているかもしれません。この点が、明日（10日）の米CPI（消費者物価指数）でどうなるかですね。

弱めなら、ややドル安で147円台に差し込む場面はありそうですが、強いと1ドル＝150円の大台が見えてしまうことに…実に悩ましいですね。
ドル買い圧力が強めです。背景としては原油高に加え、トランプでもハリスでも、財政拡張路線、成長戦略加速の高圧経済意識もありそうですが。

まぁトランプは大幅利下げを掲げていますが、ツヨツヨの雇用統計でその思惑が吹っ飛んでしまった感がありますからね。明日のCPIでやっぱり利下げという話にならない限り、しつこいドル買いというのは続きそうですね。

とりあえず、明日のCPIもあるので、まずは待ちでしょうか。149円に近い今の状況から、慌てて買っても仕方ないですし。また、そろそろ日本政府・日銀サイドから牽制的な発言も出てきそうですしね。

148-149円レベルでの利食いの速さは証明されていますし、CPI直前ですから、何らかの動きがあればあっさりもありそうです。今日は米10年債入札もあるので、それで金利が下げればキューっと下げておかしくないので。

引き続き、147円台に差し込んできたら拾ってみるぐらいで、一旦は落ちてくるのを待ちましょう。あとは、明日のCPIが強めなら、一段と下値を切り上げての押し目買いに移行するだけですね。

想定以上に短期的なドル高圧力が強いので、ポンドドルも1.30ドルの大台割れの深い押し目を狙えそうな感じになってますので、こちらもしっかり待つイメージで。

とにかく、このドル高を否定する材料が出るまでは、ドル円などの押し目を狙う状況は変わらないと思いますので、そのつもりでやっていきましょう！

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