NVDA決算、ブルーアウル問題、トランプ砲…材料過多の1週間!でもマイクロンを仕込む【2月16日〜の週】

NVDA決算、ブルーアウル問題、トランプ砲…材料過多の1週間!でもマイクロンを仕込む【2月16日〜の週】
2月23日の東京市場は天皇誕生日で休場。そして、週明けの欧州時間では、前日の日曜深夜に売り込まれた米国株先物や日経平均先物が、じわりと切り返す底堅い動きを見せています。

まずは、この乱高下の背景を時系列で整理しておきます。基本的に相場全体がどうこうというより、引き続き狭いレンジでギクシャクが続いてる感じですね。

🔸2/20(金):米最高裁の違憲判決と市場の好感
米最高裁が6対3で、トランプ大統領のIEEPA(国際緊急経済権限法)に基づく包括関税を違憲と判断しました。

『関税を課す権限は議会にある』という原則論に基づき、大統領が非常事態宣言を用いて一方的に関税を発動する手法にノーを突きつけた格好です。これを好感し、金曜の米国市場はS&P500が+0.69%、ナスダックが+0.9%と上昇して引けました。

🔸週末の急転直下:大統領令による新関税発表
しかし金曜の引け直後、トランプ大統領は『1974年通商法122条(上限15%で150日)』に基づく10%のグローバル関税に大統領令で署名。さらに土曜日にはこれを『15%に引き上げる』と発表しました。

この強硬姿勢を受け、日曜夜の先物市場は一転して急落(ダウ先物▲0.5%、ナスダック先物▲0.7%)しました。

🔸欧州時間での切り返し:冷静な再評価
欧州時間では、小じっかりで切り返しています。冷静に計算すると『122条に基づく15%関税は、IEEPA時代の想定実効税率よりも低くなる国が多い』という事実が意識されているのかもしれません。

例えば、EUは以前の15〜20%の関税が無効化され15%に置き換わりますし、中国も合計税率が約36%から35%へ低下する見通しとなっています。

というのが、ここまでの流れですね。トランプ大統領への懸念はありますが、ネット(差し引き)で見れば、実効税率がやや下がった点がポジティブに評価されているといったところでしょうか。

それでは、今週の見どころやイベント、最近問題視されているブルーアウル(プライベートクレジット)やイラン問題などを踏まえながら、展望とトレード戦略について簡単に解説しておきます。

今週の最大イベント:NVDA決算

関税劇場の裏で、今週のマーケットの真の命運を握っているのは、水曜日(日本時間26日早朝)に控えるエヌビディアの決算発表です。

市場コンセンサスは、EPS1.52ドル、売上高655ドルと前年同期(EPS0.89ドル/売上393億ドル)から脅威的成長が見込まれてます。この脅威的な成長であまり株価が伸びてないのは、もはやバグかとw

決算を不安視する人もいますが、エヌビディアの決算を外したらアナリスト生命終わりなので、すでにインサイダーに近い情報を仕入れて予想はガチガチ鉄板だと思います。

現段階で上がっていますから、一切心配する必要はないでしょう。ただし、足元の市場では『AI投資のファンダメンタルズ(基礎的条件)』そのものに疑問符がつけられています。

先週、OpenAIが開示した2025年決算の見通しでは、グロスマージン(売上総利益率)が当初見込みの46%から33%へ急低下していました。

やはり高いマージン(60〜90%)を持つSaaSなどと比べて、AIはビジネスコストが非常に高く、負担が極めて重い構造ということは大きな懸念材料です。

そういった意味では、ハードウェア(GPU)需要が堅調だとしても、その先にあるAIアプリケーション層の収益性に市場が疑念を持ち始めている以上、なかなか上がらないか、あるいは下に振れる場面もあるでしょう。

とはいえ、何度も繰り返している通り、AI半導体にはお金が集まってくることは確定していますから、今の段階で降りる必要はないと思います。

しっかり握っておき、急落があればマイクロン(MU)やサンディスク(SNDK)を買いたいですね。これらの銘柄は特にボラが高いですから、下の方に指値をしておくと良きです。

ゆきママ
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ブルーアウル問題は杞憂

もう一つのくすぶる火種が、プライベートクレジット市場におけるブルーアウル(OWL)のBDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)ファンド問題です🔥

※ブルーアウルとは:プライベートクレジット(銀行を介さず企業に直接融資する投資)を手掛けてきたファンド

■日経新聞報道米ブルー・アウル、ファンド解約停止 「パリバ危機と類似」指摘も

一部メディアの報道では『解約停止』と受け取れる刺激的な書きぶりがなされていますが、実態は全く異なります。ブルーアウルが行ったのは以下のルール変更に過ぎません。

🔹従来の『四半期ごとの解約受付5%枠』を廃止

🔹代わりに『2026年3月末に、ファンドNAV(純資産価値)の30%を全投資家に対して公平に分配・返金する』方式へ移行

総額ベースで見れば返金金額はむしろ大きくなっており、これは『早い者勝ちで解約を申し込んだ一部の投資家だけが逃げ切れる』という不公平を防ぐための措置といえます。

で、なぜブルーアウルが解約されまくっているかというと、『SaaSの死』が引き金ですね。ブルーアウルの貸出先の13%(最大)なのがソフトウェアだったために、嫌がられているというわけです。

ただ、ブルーアウルの投資先は全て公開されていますし、資産が毀損しているということもない(想定の99.7%で換金できている)ため、パニックになる可能性は低いでしょう。

マーケットは見えないこと(つまり、投資先が公開されてないなど)を嫌がりますが、リスクは見えてますからね。ただ単に、解約しているだけという。

報道では極端な意見が目立ちますが、これが本質的なリスクになる可能性は極めて低いように思います。

どちらかというと、ギクシャクしているのはFRBの利下げが遠のき(PCEのコアインフレが強かった)、しかも、メガテックが起債しまくりで、マーケットにお金が足りてないんですよね。

だから株価も伸びてない(特に米国は)ので、なんとなくみんな解約して様子見ようって感じです。あとは割安な日本にお金が…。

とにかく、FRBの利下げ(織り込み)が始まるまでは、米国株の上値は重いと思います。しかし、だからこそじっくり、しっかりと仕込んでいくタイミングでしょう。

イラン情勢:基本は限定的だが…

米国とイランの核交渉が今週木曜にジュネーブで再開されます。トランプ大統領は2週間以内に合意と強い圧力をかけており、軍事行動のリスクも完全には排除できません。

トランプの行動を踏まえれば、株価動向を強く意識していますので、長引かせたくない意図は明確で大規模な軍事衝突を引き起こす可能性は低いと考えられますが、偶発的なリスクはありますからね。

また、これを見越して(トランプは攻撃したくない)イランがグジグジと長期戦を仕掛けてくる可能性もあり得ますし、そういった意味では意外と見通しにくいリスクかなと思います。

問題の長期化ということも頭の片隅に置きつつ、今後の展望を見ていきましょう。とはいえ、基本的に遠くの戦争は買いですので、イランネタで株価が下がるなら買いです。

今週の展望と投資戦略

それでは、今週の各市場の展望と戦略を簡単にまとめておきましょう。

🇺🇸米国株(S&P500 想定レンジ:6,800〜6,950)

関税の実効税率低下と150日時限という要素は市場にとってポジティブですが、15%関税の詳細、エヌビディア決算、そして火曜夜に控えるトランプ大統領の一般教書演説など、不確実要素は目白押しですからね。

とりあえず、極端な意見を持つことなく、強いサポートの6,800ポイントを割れてくれば追加するぐらいで見ておけば良いかなと。

急落なら買いですが、高値で入る必要もないという状況が今後も続くと思われます。結局のところ、トランプ嫌気で米国売りのトレンドは継続ですからね。

🇯🇵日本株(日経平均 想定レンジ:56,000〜58,000円)

先週末を56,825円で引けた日経平均は、休場明けの火曜に海外市場の動きを織り込み、窓を開けてのギャップスタートが予想されます。

関税面では、日本は『IEEPAの旧関税無効化』の恩恵を受ける側であり、既存の貿易協定も維持される見込みです。また、1月の輸出が前年比17%増と極めて好調だったことも日本株への強い追い風です。

基本的にはノーポジならAI半導体銘柄、イビデンなどを積極的に買っていけば良いと思います。今年も米国株よりは日本株が強いでしょう。まだまだ海外投資家は出遅れています。

💱為替(ドル円 想定レンジ:152〜156円)

週明けはドル指数が97台まで低下しており、ドル安基調になっています。結局、一旦は米国売り、トランプ売りの流れとなっています。

日本円の紙屑トレード(円売り)は一旦終了だと思いますが、かといって日本も利上げ継続できるんか問題が根強くあり(GDP弱い、実質賃金マイナス)、マーケットも決めきれない感じですね。

したがって、米国が利下げモードになるとかでもない限り、なかなかドル安トレンドからの円買いもなく、しばらくはレンジでしょう。詳しいトレード戦略は、びん子noteでやっていくので、そちらを参考にしてください▶︎びん子のnote

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まとめ:今週は材料過多

今週のポイントは、『材料過多の中での冷静さを失わない』ことでしょう。

ほぼ間違いなく、トランプ関税、エヌビディア決算からのAIの過剰投資懸念、イラン問題、プライベートクレジット市場の混乱など、今週は非常に材料が多く荒れると思います。

とはいえ、結局のところ、お金が集まってる銘柄は強いわけです。決算が強い、お金を稼げている企業は強いのですから、エヌビディアを中心として、マイクロンやサンディスクなどが大きく下がったら、しっかり追加していく姿勢が重要です。

あとは、不意な円高(ドル安)で152円台に落ちてきたら、とりあえず1〜2ヶ月分のドルを確保することも忘れずに。この辺の基本は変わりません。今週もしっかり強気を保って、押し目があれば追加するスタンスで。

今週はトランプ発言やNVDA決算などで相場が大きく動く『バーゲンセール』が来るかもしれません。いざという時に『口座がなくて買えなかった…』と後悔しないよう、今のうちに弾(資金)と口座の準備をしておきましょう!

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ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/yukimamax/

FXではリアルトレードコンテストで2764人中20位(著名投資家の中でぶっちぎり優勝)するなど、実績多数→https://00m.in/LtHlA

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