【7月14日米CPI】ドル円は163円突破か160円割れか―為替介入・ウォーシュFRB議長初証言と米国株の買い場を徹底解説

【7月14日米CPI】ドル円は163円突破か160円割れか―為替介入・ウォーシュFRB議長初証言と米国株の買い場を徹底解説
株に関しては、先週の急落から一旦反発して一息といった感じです。繰り返している通り、AI半導体銘柄については、買わない理由はありません。

もっとも、先日のブログでも解説した通り、上値を追う力は現状そこまで強くなさそうなので、上がった日より下がった日を意識して買っていければ良いのかなと。

高値で掴んで半値になってもガチホし続けられる人ならすぐにフルポジでも良いのですが、握力が鈍りそうなら段階的に買っていくのがスマートです。

🔗解説記事【SKHY】公募149ドル→168ドル!SKハイニックスは今買うべき?16%プレミアムと暴落リスクを徹底解説【7月11日】

そして今週は、火曜21時30分の米CPI(消費者物価指数)の90分後にウォーシュFRB議長の議会証言が控えるという、なかなかに荒れる可能性のある特殊日程。

米国株を買っている人にとってもドル円の値動きはそこそこ重要なので、FXをやっている人はもちろん、米国株勢に向けても、今週のイベントが持つ意味と相場への影響を分かりやすく解説していきます。

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📅 今週のイベントと『予想の数字』

・7月14日(火)21:30 米6月CPI/🚨23:00頃ウォーシュFRB議長 議会証言(下院・就任後初)
・7月15日(水)21:30 米6月PPI/深夜にFRB議長の上院証言ベージュブック中国4-6月期GDP
・7月16日(木)21:30 米6月小売売上高
・7月17日(金)23:00 ミシガン大学消費者態度指数(速報値)
来週からFRBはFOMC前のブラックアウト期間に入り、7月28〜29日にFOMC、7月30〜31日に日銀会合が続きます。

つまり今週は、月末の中央銀行イベントに向けて市場が織り込みとポジションを積み上げていく週とも言えるでしょう。

ちなみに、CPI(6月分)の市場予想は次の通り。

🔸総合(ヘッドライン):前年比+3.8%(前回+4.2%)/前月比▲0.1%(前回+0.5%)

🔸コア:前年比+2.8%前後(前回+2.9%)/前月比+0.3%(前回+0.2%)

📈 株式市場は今、何を織り込んでいるのか

大前提として、FRBはわずか4カ月で『利下げ』から『利上げ』へ転換しつつあります。

3月時点のFOMCは年内1回の利下げを想定していました。ところがインフレが3年ぶりの高水準(5月CPIは+4.2%)まで上昇した結果、6月会合のドットプロットでは18人中9人が年内利上げを見込む形に転換し、うち6人は年内2回を想定。

市場の織り込みも先週、7月利上げが17%→31%、9月は61%→84%へ急上昇しました。債券市場はすでに『利上げはするかどうかではなく、いつか』のモードです。

それでも株価が最高値圏(6月中旬にはダウが史上最高値)にいる理由は2つあります。

理由1:インフレの『中身』は弱め

CPIは2月の2.4%から5月の4.2%へ急伸しましたが、中身はほぼ原油ショックです。

4月分はエネルギーだけで月間上昇分の4割超を占め、ガソリンは前年比+28%。一方で、価格の変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.9%にとどまり、5月のコアは前月比わずか+0.2%でした。

つまり株式投資家の整理は『ヘッドラインの4.2%は戦争(原油高)プレミアム。コアはほぼ落ち着いている。FRBが連続利上げに追い込まれる状況ではない』というものです。

理由2:EPSが+23%で伸びている

今週から始まる4-6月期決算は、S&P500全体で前年比+23.3%の増益予想。皮肉なことに、インフレの原因である原油高が、エネルギー企業の利益爆発として株価を支えています。

そして、ご存知のようにSKハイニックスをはじめとするようなAI半導体企業は前年比19倍の利益とか、狂ったぐらい儲かってますからね。

『利上げ懸念 vs 増益』の綱引きで、今のところ増益が勝っている状態です。

火曜のシナリオ:最重要の1桁は『コア前月比』

CPIが上振れすればS&P500は▲1.5〜2.5%の下落、実質金利の上昇で割引率を直撃されるナスダックは▲2〜3.5%と一段深く沈む想定。

一方で、予想通り〜下振れなら『引き締めリスク低下』で買いが続く、というのが市場のコンセンサスです。

プロが見ているのはヘッドラインの数字ではなく、エネルギー発のインフレが住居費・保険などコアサービスへ染み出していないかです。

したがって、株式にとって最重要の1桁はコア前月比で、0.2%に戻ればゴルディロックス継続、0.4%以上なら『粘着インフレ』への恐怖が一気に戻る可能性があります。

しかも火曜は、CPIと議長証言に加えてJPモルガンなど大手銀行決算まで重なるトリプルイベントです。水曜にASML、木曜にTSMCと半導体の決算も続くので、AI半導体組にとってもまったく他人事ではない1週間になります。

🦅 ウォーシュ議長という『読めない変数』

ウォーシュ議長は、利下げを要求し続けるトランプ大統領の指名だったため、当初は『緩和させるための議長』との見方が非常に強かったです。

しかし、それが6月の初会合後、一変します。会見で『物価安定』を約12回繰り返す徹底したインフレファイターぶりに2年債利回りは急騰。

市場関係者はこれを『ビロードの手袋をはめた体制転換(誰も傷つけず、スムーズに新しい体制になる)』と呼びました。

特に厄介なのは、ウォーシュ議長が声明文を300語超から130語へ短縮し、自身のドット(見通し)の提出も拒否するなど、意図的に情報発信を絞っていることです。

発信が減るほど、議会証言のような数少ない機会1回あたりの破壊力は嫌でも上がります。しかも今回は就任後初の証言で、市場はまだ彼の言葉のクセ(ニュアンスや強さ)を学習していません。

したがって、火曜のCPI直後の値動きについては、あくまで『23時までの仮の値段』として考えた方が良いでしょう。

CPIで出た方向を議長が肯定すれば、そのまま流れが加速しますが、否定すれば全戻しもあり得ます。つまり、往復ビンタが構造的に起きやすい日程・イベントでもあるのです。

それから、6月CPIの鈍化予想は原油急落(90ドル台→60ドル台)の産物ですが、7月に入って原油は反発済みです。

弱い数字が出ても『7月分は再加速するのでは』と割り引かれる可能性があり、これも数字に素直に受け止められないというか、市場の反応の読みにくさとなります。

また最近、ホルムズ海峡周辺では、米国とイランがドッタンバッタンやっていることも、市場の反応を読む上でのノイズです。

💱 ドル円:見るべき4つの水準と3つのシナリオ

ドル円は極端に言えば、163円を突破して165円方向を試すのか、160円を割り込んで158円台まで調整するのか。あるいは160〜162円のレンジで、160円台ではロング、162円台ではショートするだけの簡単なお仕事が続くのか、ですね。
✔︎163.00円:介入警戒ゾーンの入口。突破直後に飛び乗らず、押し戻された後も維持できるかを確認します。

✔︎162.84円:7月1日に付けた約40年ぶり高値。何度も上値を抑えられるならダブルトップの右肩になります。

✔︎160.50円:7月3日安値の買い支え水準=ネックライン。割れてすぐ戻せなければ、やや景色が変わります。

✔︎160.00円と158円台:ネックラインからのダブルトップ倍返し計算で、理論上の下値メドは158.20円近辺です。

シナリオは以下の3つとなります👇

⬆️CPI上振れなら163円試し。ただし高値の成行追いは厳禁です。介入警戒が最も強い領域で、数分で1円落とされることもあり得ます

予想通りが実は一番難しく、アルゴリズムの初動→反転の往復ビンタになりやすそう。最低15分は待ち、23時の証言を通過するまで方向の判断は保留します。

⬇️下振れなら160.50円の攻防が焦点。割れて戻せなければ160円→159円台→158円台の順に警戒します。そして、このシナリオには、次の『便乗介入』リスクが重なります。

🏛️ 為替介入は『一番痛いタイミング』で来る

財務省公表の実績で介入の破壊力を確認しておきます。

✔︎2022年9〜10月:合計約9.2兆円 → 一時5〜7円の急落

✔︎2024年4〜5月:9兆7885億円 → 一時約6円の急落

✔︎2024年7月11〜12日:5兆5348億円 → 約4円の急落

✔︎2026年4〜5月:11兆7349億円(月間で過去最大) → 一時約6円の急落

注目は2024年7月11日です。米CPIの結果が前月比マイナスと市場予想を下回り、ドル円が下げ始めた数分後、当局はそこへ円買い介入をぶつけました。

要するに高値で上昇に逆らって撃つより、指標でドル安に振れた瞬間に押し込む『便乗介入』の方が、同じ金額で何倍も効くからです。
そして今回のCPI予想も前月比マイナス。2年前と条件が重なっています。下振れシナリオでは『指標の下落+介入の下落』のダブルパンチまで想定しておくべきです。

なお、介入は長期のトレンドを変えていません。過去最大の11.7兆円ですら、約1カ月で介入前の水準へ戻りました。

ただし、一瞬の5〜6円は、個人の資金を吹き飛ばすには十分な破壊力です。一方で、チャンスでもありますけどね。

やはり1万通貨(証拠金6万円)でもショートで入っていれば、為替介入で+5〜6万円になるわけで、一瞬で資産が倍にできる、またとない機会です。

また、米国株投資家にとっては、ドル転(両替)のチャンスなわけです。ドル円が5〜6円も円高方向に進むということは、実質的に3〜4%も米国株が安く買えることになるからです。

したがって、今週の火曜日はFXトレーダーにとっても、米国株投資家にとっても、極めて大きなイベントということになりますので、ぜひ覚えておきましょう。

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今週のイベントはCPIだけではありません。水曜PPI、木曜小売売上高、そして月末にはFOMCと日銀会合の4日間連戦が控えます。

今日の口座準備は、火曜のためというより月末の本丸のための準備です。

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📝 まとめ:今週はチャンスを待つ週

✔︎火曜21:30にCPI、23時頃に議長の初議会証言。株の最重要の1桁はコア前月比(予想0.3%)

✔︎株式市場は『利上げは1回・インフレはエネルギー限定・EPS+23%』で安定、これが崩れるかに注目

✔︎ドル円は上163円で介入リスク増大、下160.50円割れで下落加速をやや警戒

✔︎2024年7月11日の『CPI下振れ直後の便乗介入』の前例を忘れない⚠️

今週は方向を当てる必要はあまりなく、株も為替も、一番分かりやすい場面が来るまでじっくり待つことが重要です。そして、円高、株安が重なれば、喜んで米国株を買っていきましょう。

質問があれば、いつでもX(@yukimamax)のリプで聞いてくださいね。週明けの動きは、Xやブログでフォローしていきます👍

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ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/yukimamax/

FXではリアルトレードコンテストで2764人中20位(著名投資家の中でぶっちぎり優勝)するなど、実績多数→https://00m.in/LtHlA

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