AI半導体は反発!『実質金利2%』という嫌なサインが出た時の買い方・展望解説【6月30日】

ただ、今日はJOLTS待ちなのか再びややギクシャクしており、伸びきれないというかヨコヨコの調整相場となっています。
スタンスとしては、以前から何度も繰り返している通り、AI半導体のど真ん中銘柄には、疑う余地は全くありません。引き続き、強気強気で投資をしていくことが重要と考えます。
とはいえ、ここまで調整(下落)が浅く、かつ上値も伸びきれない状況だと、逆に多少は警戒感を上げておきたいとも感じます。
今年は、3月の調整以降、4月から6月にかけては、ほぼ全面高で、何を買っても上がっていくような勢いがありましたが、その鋭角的な勢いがそのまま続くかといえば、やや踊り場っぽい雰囲気も出てきてますからね。
特にブレーキとなり得るのは、米国の実質金利の急上昇が挙げられるでしょう。
極端に懸念する必要はありませんが、気づけば5~10年の実質金利は2%台に乗っています。肌感覚でいえば、良いとは言えませんからね。
というわけで、今日は特に5〜6月、あるいはこれから投資をしようという方に向けて、米国株の現状や今後の展望、買い方について噛み砕いて解説していきます。
もちろん、すでに投資を続けている方にも必見の内容となっていますから、最後までお読みいただけると嬉しいです。
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そもそも『実質金利』って?なぜ株の重しに?
実質金利というのは、普段ニュースで見る金利(名目金利)から、物価上昇(インフレ)の分を差し引いた、『本当のお金の貸し借りコスト』のことです。物価がぐんぐん上がっている時の『5%』と、落ち着いている時の『5%』では、お金の重みが全然違います。インフレ分を除いて、純粋にお金がどれだけ高くなっているかを示すのが実質金利です。
例えば、毎年10%のインフレ(モノの値段が10%上がる)時に、給料が5%上がっても、差し引きではマイナス5%ですから、嬉しくないですよね。
でも、物価が落ち着いている(インフレ0%)の時に、給料が5%上がったら大きいですよね。
このように、実質金利(金利-インフレ)が上がってしまう、つまり事実上金利が高い状況だと、あらゆる投資が『割に合うかどうか』のハードルが上がります。
極端に懸念する必要はありませんが、気づけば米国の5~10年の実質金利は2%台に乗っかっており、ジワジワと実質金利は上がっています。
💡なぜ『5~10年』の金利が重要なのか?
超長期(20〜30年)の金利が上がっても、実は私たちの生活や普通の企業にはあまり影響がありません。しかし、5~10年のゾーンは、アメリカの企業が社債を発行して資金調達する際のメイン年限なのです。誰も借りない理論上のローンではなく、企業が実際に使っている『現実のローン』の金利が上がっている。これが実体経済へのダイレクトな重しになります。
今、金利上昇が『痛い』2つの理由
今の相場には、この実質金利上昇が特に痛手となる事情が2つ揃っています。🤕痛手❶AIに出遅れている企業へのダメージ
→今は業績の伸びがAI周辺に集中しており、それ以外の企業は業績が横ばい気味です。そこに借入コストの上昇がのしかかるため、純粋に『株価全体の重し』になり得ます。
🤕痛手❷AI中核企業の『巨大な設備投資』への懸念
→巨大テック企業は今、データセンターや半導体に全力で投資中。社債を発行して資金を集めているため、お金のコストが上がると『このハイペースな投資を本当に維持できるのか?』という懸念に繋がります。
とりわけ成長株は、未来への期待が大きい(PERが高い)からこそ、金利が上がると『遠い未来の利益の価値(割引現在価値)』が大きく削られてしまいます。
実質金利が高ければ、毎年の利息というのは大きいわけですからね。金利の高い世界では、10年後の100万円の価値は、今の価値に直すと小さくなってしまいます。
そして、実質金利の上昇は、これまでの株高を牽引してきたマルチプル拡大(特にメモリ・ストレージ銘柄のPERの上昇)を止める強いストッパーになりかねないため、楽観しすぎも良くないのかなと。
危険な季節性:『夏枯れ』と荒れやすい『9月』
タイミング的にも注意が必要です。これから相場はサマーバケーションのシーズンに入ります。市場参加者が減って商いが薄くなると、ちょっとした材料でも値動きが大げさになりがちです。さらにその先には、歴史的に株が荒れやすい『鬼門の9月』が控えています。
また、直近(2023年8月、2024年4月、2025年1月)でも、実質金利が2%に乗せた直後には、株価の調整や上値の重さが目立ちました。これを『たまたま』と片付けず、繰り返し現れる注意信号として受け止めておきたいですね。
今週の主役は木曜の『雇用統計』!
しかも、今週はいちばん気にしている『金利』を直接揺さぶりかねないイベントがぎゅっと詰まった特殊な週です。アメリカが7月4日の独立記念日(金曜が振替休場)で4連休に入るため、重要指標が3日間に凝縮されています。
・火曜(今日):JOLTS(求人件数)—労働市場の人手不足感を見る指標。
・水曜:ADP雇用統計+ウォーシュFRB議長発言—木曜の前哨戦。議長がタカ派なら株には逆風。
・木曜:雇用統計(6月分)—今週の主役!(市場の事前予想は+17万人前後)
もし雇用が予想を大きく上回る強い数字だった場合、『経済が強い → 当面金利は下げられない』と解釈され、高PERのAI・成長株にダメージが直撃しかねません。
(※6月5日のハイテク急落も、強すぎる雇用統計が引き金でした。もちろん、それはそれで新規勢、ポジションが足りない人にとっては、単なる押し目に過ぎませんけどね。)
連休前で金曜の取引がないため、木曜の引け際にできあがった『空気』がそのまま薄商いの4連休に持ち越されます。値動きが振れやすい週だと、意識しておくことは重要です。
戦略と構え方:現金に逃げ込みすぎず、買い場を『待つ』
ここからは、現在の相場に対するリアルな見立てと考え方について解説します。懸念点について説明してきましたが、かといって現金を持つという選択肢はあり得ません。シナリオとして、S&P500ベースでピークから5~15%程度の調整(下落)は一つの目安として想定しています。個別株なら、15〜30%程度でしょうか。
また、ギクシャクが長引けば、マーケットが落ち着きを取り戻すのは、9月の終わりごろまでかかるかもしれません。
しかし、だからといって『買わない』という選択肢はありません。
私自身、保有しているマイクロン(MU)、サンディスク(SNDK)、アルファベット(GOOGL)など、数々の保有銘柄は1株も売らずにガチホし続けます。
最近投資を始めた人、これから投資を始めようとする人にとって重要なのは、『現金に逃げ込みすぎないこと』と『余力で買い場を待つこと』です。
インフレ時代に現金をそのまま置いておくのは、物価上昇によって資産が目減りしていくことを意味します。
少なくとも投資資金の半分程度は、この1〜2ヶ月の間で株で持つようにし(芯の部分)、残りの現金(余力)は、相場が下げてきた時の『バーゲンセール』ですかさず押し目買いをするために待機させておくのが良いでしょう。
芯(株)はしっかり握ったまま、現金という『余力』と、待つという『忍耐』を手元に。焦りすぎず、足元を確かめながも株を買いつつ相場と向き合っていきましょう!
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なるほど!じゃあ株価が大きく下がって『バーゲン』になったら、その時に証券口座を開設して買うのだ!
それじゃ遅いのよ!!
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今週は木曜の雇用統計を控え、相場が大きく動く余地があります。
だからこそ、まだ口座を持っていない方は、『今すぐ買うため』ではなく、『いつでもバーゲンに参戦できるようにするため』に、準備だけは絶対に済ませておいてください。
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