続く株高と暴力的な円安に殺されそう；； そんな中、今日21:30にいよいよ米3月CPI（消費者物価指数）の発表があります。株式市場では警戒感から終盤反落、ナスダックは元々弱めでしたが、ダウは4連騰という暴力、ダウ先も上がる暴力、私のポジションDVされてます。

結局、どこかで弱い数字が出れば利上げは終了→利下げへの道が開くわけですから、株式市場としては延々と弱めの数字を期待して相場を張っていく流れなんですね。

一部では強めの数字を警戒する声もありますが、ヘッドラインの数字は前月比＋0.2%・前年比＋5.2%となっており、前回2月分（＋0.4%・＋6.0%）から急減することが期待されています。

これはベース効果（前年の数字の影響が翌年に出ること）であり、昨年2月24日にウクライナ戦争が始まったこで昨年3月は原油高だったことから、前年比で見ると急激にインフレが減速、改善して見えるということです。

まぁ予想並かちょっと上振れる程度なら、そこまで株価がショックを受けるということはなさそうですけどね。5月の利上げはすでに織り込んでこの数字なわけですから。強めの数字が出て6月も利上げという扉が開けば、初めて相場が変わっていくのかなと。

そう考えると、やはり株価がショックを受けるには強めの数字が並ぶ必要があり、短期的なトレンド転換にはサプライズが必要そうです。逆に弱いなら弱いで、弱めの数字を織り込み済みで株価はそこまで伸びないでしょうが、ドルは下げそうですけどね。

あとは、最終的に最も重視されるのはエネルギーや食品価格を除いたコア指数の前月比で予想は＋0.4%となっていますから、これが＋0.6%以上といった粘着性を想像させるような数字になると、株価の大きな調整もありそうで、そうなれば円高、そしてドル高でしょう。ユーロ円ショート勢にとっては、このコアインフレの上振れが一番の薬になりそう。

ショックが襲う数字が出るかどうかが焦点！多少強めなら一旦は上昇

まずはヘッドラインの数字に振られがちなので、前月比＋0.2%・前年比＋5.2%という数字がどうなるかですね。予想並であれば、ある程度は織り込み済みということもあって、やれやれの売りが出て一時的に株価が下げるかもしれませんが、今の大勢に変化はないでしょう。したがって、株価もドル円も底堅いと。

逆に弱めの数字、前月比でマイナスとなったり、前年比で＋5.0%以下の数字が出た場合は、株価は一段高もあるでしょう。ややドル安は進むかもしれませんが、最終的には株高の円売りで相殺されそうです。

サプライズ的に強めの数字、前月比＋0.4%・前年比＋5.4%以上といった数字が出た場合、株価は下げてやや円高か。一方で、同時にドルも買われやすいですから、初動は上でしょう。

となると、ギャンブル的にはやや悩ましいというか、安全策なら強い数字を確認して戻り売りを試すか、弱い数字を見て押し目を狙っていくかの2択になりそうです。

最終的な判断はコア指数ですから、予想の前月比＋0.4%・前年比＋5.6%という数字をどれだけ上回れるかですね。ここが強いと株価は売られやすいですし、株安からの円高・ドル高も十分期待できるでしょう。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

金利が急激に下がるほど弱い数字が出れば別として、なんだかんだ株高のリスクオンからの円売りが支えそうな感じにはなっているので、事前にポジションを持つギャンブルであれば、ドル円はロング（買い）がリスクが少なそうです。ポンと強めの数字が出るサプライズがあれば、一旦は上でしょうしね。逆にに弱めの数字が出たとして、133.00円レベルを一瞬で割っていく感じはないです。

ただ、あまりに強い数字だと徐々に株安の円高が襲ってくるリスクが高いので、やはり初動で利食いしたいところです。目標としては、134.60〜134.70円レベルか。135.00円は強めの抵抗となりそうですし、一段と上げるには株高も必要そうなので、瞬間的にはともかくとして、押し上げ続けるのは難しいような気がしています。

なので、強めの数字が出て株価が下げている兆候があれば、戻り売りを試したいところではあります。134円台後半レベルからがその候補ですが、その場合は135.20円を超えた時点で一旦切っておきたい。200日移動平均線（137.210円）は遠いですが、株価の下げが思ったほどでなければ、向かっていく可能性はあります。

なので、株価が底打ちの様相を見せれば、戻り売りを試していても損切りしてドテンロングに切り替えていきたい。今回のCPIは微妙なイベントなので、正解はすぐに変わる可能性がありますから、全体の値動きを見た上で、決めつけないでトレードしたいところではあります。

ユーロ円（日足）のチャート：外為どっとコム

ユーロ円は強めの数字が出ることを祈れ！ヘッドラインの数字はともかくとして、コアも弱ければ損切り予定です。流石に。インフレ後退からの株高・ドル安の中でDVに耐えられる気はしません；； コアが前月比で＋0.6%みたいなサプライズきてくれー！

あとはまた、日銀前とかにドル円・クロス円のショートを入れていくのが良いのかなという気はします。おそらく、日銀はサプライズでYCCの修正を行なってくるでしょうからね。

それでは、ひたすら強めの数字を祈ってドル円ロングのギャンブルしたいですね…中途半端な数字で株安・円高・ドル安みたいなパターンもあり得るわけですが、まぁその辺は出たとこ勝負になっちゃうので。

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