一昨日から米国とその他の国の経済格差が市場のテーマとなっていたが、さらにそれが裏付けられる数字が出て、その流れが再び加速しそうな流れ。今日のの米5月PCE（個人消費支出）の数字次第では裏切られるかもしれませんが、基本的にドルは底堅そう。

昨夜発表された新規失業保険申請件数の大幅な減少、加えて1-3月期GDPが予想を大幅に上回る上方修正となったことでドル買いに傾いています。労働市場は引き続き堅調、GDPも輸出と個人消費が大きく上方修正で少なくともリセッションはないとの見方に。

ドルインデックス（日足）:TradingView

ドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）を見ても底堅いドル高。PCEで大きく外さない限りは、米国の経済の強さが意識される流れ継続ですね。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

ドル円は1ドル＝145円手前で神経質な値動きとなっています。今の様子を見ると神田暴威（財務官）の怒りのバーストストリーム（為替介入）はまだ先のような気はします。145円台からの加速で決めそう。一足飛びに147〜148円となると為替介入の可能性は高まることに。

ちなみにトレードについて質問が多いですが、140〜143円台レベルに指値しているのは問題ないと思います。少なくとも介入は145円を超えてからでしょうからね。為替介入による下げも4〜5円程度の想定なので、介入用に140〜143円レベルで待ち構えていれば良いでしょう。

今夜のPCEギャンブルはしない予定です。強ければ上ですが、145円前後から上は不安定な値動きになりがちですし、予想以上に弱ければ大幅な調整もあり得ますので、難しいですね。

また、今の水準からの買いからは抜けても2〜3円で突如の介入の可能性を考えると、リスクとリターンが見合わない気がします。やはり口先介入や経済指標の悪化で143円台半ばぐらいまで落ちてくるのをじっくり待って拾うぐらいでしょう。

クロス円はドル高が続いている限り厳しいか。今夜のPCEが並かやや弱めで、利上げ後退からのドル安・株高の流れで円売りも合わさればといったところ。

ユーロ円もポンド円もドル円の上昇には引っ張られますが、ドル高そのものに押されているので、PCEでドル高の流れが変わらない限り、高値ズンズンはちょっと厳しいと思います。とりあえず1〜2円下げてきたところを拾うイメージです。

PCEでドル安・円安の流れが確定すれば、今の高値水準でも多少買えますが、あんまりドル安になるとドル円が崩れて押し下げられるわけですから、やはり悩ましさを残しています。とにかく、クロス円も落ちてくるの待ちですね。

海外勢の買いが終わって上値の重い展開！しばらくは日柄調整モードで高値更新はナシよ

日経平均はついに海外勢の買い越しが止まり、上昇一服となっています。値嵩株も買い終わり、今後は日柄調整を続けていくことになりそうです。

日経平均株価CFD・日経225（日足）:TradingView

33,000円の大台にあっさり乗せたことを踏まえると、決して弱くもないですが、やはり34,000円は遠い印象ですね。32,500円前後でしっかり目に買えるように、33,000円台では控えめに少しだけ拾っておくのが良いでしょう。ポジがパンパンな場合は、今のタイミングで少し減らして下げに備えましょう。

買いが復活するにしてもポジション調整の売り一巡後の再来週ぐらいになりそうなので、まずはそのつもりで31,500〜32,000円レベルを底として、慌てて買いすぎることなくしっかり押し目を狙っていただければと思います。

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