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んで、今週の展望については、週末の米6月雇用統計へ向け、日々の経済指標を確認しながらという話にはなるでしょう。あとは、とにかく株は買い、ドル円かクロス円のロング・押し目買いという話。現段階で逆らう理由はないですからね。為替にとっては、為替介入があるかどうかが引き続き最大の焦点。

もはや株は売れなくなりつつあり、ある程度は握ってついていく展開に

想定以上に米経済が堅調ということもあり、なかなか下がらなそうですね。まぁ引き続きビッグテックが牽引する状況は変わりませんが、徐々に徐々に中小型株にも波及しているのが現実なわけで。

米主要株価指数（日足）:TradingView

利上げによる経済への悪影響、さらには米地銀の連鎖破綻による引き締まりも何のそので、圧倒的に強いのが米国経済ですからね。地銀の貸し渋りは致命的に思われましたが、金余りから銀行を介さないノンバンク、いわゆるシャドーバンクが活発となってその穴埋めをしているとのこと。

がんじがらめに規制されて機能不全に陥った銀行の代わりに、規制を受けない新たな貸し手が暗躍していることは、いずれ大きな問題に発展することになるでしょうが、今はまだその時ではないですからね。問題になるのは、まだまだ先の話。

ナスダック（青線）に関しては、もはや史上最高値奪還へまっしぐら。S&P500（オレンジ）も、もう一段上がれば売り手が踏み上げられて上昇に弾みがつきそうな格好に見えます。

なので、今週末の雇用統計でずっこけるような数字が出なければ、7割ぐらいまで買い増して気絶するしかないような気はします。ビッグテックを中心に買い増していれば問題ないでしょう。

ちなみに、米国債について質問がありましたが、現段階ではまだ買わない方が良いでしょう。いずれは買われることになるわけですが、まだ米国経済は堅調ですからね。特に短期債はまだ下がりそうです。長期債は利回りを見る限り、そろそろ底値といったイメージで入るので、長期保有で買うのならアリだと思います。

日経平均株価CFD・日経225（日足）:TradingView

年金GPIFのリバランスやETFの分配金捻出による売りが出たこと、また海外勢の会が一巡したことで大きく下げる場面もありましたが、下値も32,000円までで結局は33,500円レベルまで復帰していますから、強いと言わざるを得ないでしょう。しかも、これに加えて介入警戒感もありましたからね。

ネット証券の買い予想を見ていると、ダブルインバース（日経平均のマイナス2倍となるように計算された指数）がトップ3に入っており、相変わらず個人は下げに勝機を見出しているようで、正気を疑うレベルとなっています。

7月上旬を過ぎると、あらかた売りたい人たちは消えますから、雇用統計でよほどずっこけない限りは、基本的には買っていくだけだと考えています。高値から突っ込んでいく必要はないですが、33,000〜33,200円レベル、32,500〜32,700円レベルではしっかり拾っておきたいですね。31,500円レベルに迫っていく、割れていく可能性はかなり下がったと思います。

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為替の注目点は絞られた！先週末のドル安・円高はやや行き過ぎ、反転に注意

為替に関しては、注目は2点だけですね。1つは週末の雇用統計に向け、強い米国経済指標が出て格差が一段と意識されるのかという点と、もう1つは為替介入があるか否かですね。

まず、先週の米経済指標は極めて好調で、新規失業保険申請件数や米GDP・確報値が予想より大幅に良好だったことを受け、ドルが買い戻されました。週末のPCE（個人消費）に絡んだインフレ指標は予想を下回ってドルが売られましたが、売るほどの内容ではないため、再びドル高になるのかなと。まぁこれは週末の雇用統計次第ですが。

為替介入に関しては、もはや読み合いですね。各金融機関の予想を見ていると、1ドル＝150円以上というのが最も多いため、現状で慌ててやる可能性はやや後退しているように思います。まぁ先週末はイエレン米財務長官の発言で介入への警戒感からドル円もクロス円も売られましたが、裏を返すとやらないからこそ口先的な介入をしているとも考えられるわけで、この辺は裏の読み合いですね。

→円買い介入の是非、イエレン米財務長官「日本と連絡している」（外部サイト：日本経済新聞）

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

それでも1ドル＝145円台からやってくるかというと、その可能性は低そうか。145円台から一段と円売りが加速して147円、148円と突っ走っていくならあるでしょうが。昨年の値動きで考えると為替介入しても5円幅がせいぜいですから、147円で為替介入があると考えれば下値は142円程度。

まぁそう考えると、今の水準から軽めに買ってどうかという話。143円台をズルズル割り込んでいくと厳しいですが、143円台半ばぐらいで追加、143.00〜143.10円でラストナンピンして、142.80円で一旦損切り撤退といったイメージでいます。

ユーロ円（日足）のチャート：外為どっとコム

ECB（欧州中央銀行）の利上げ継続姿勢は鮮明だが、経済指標の悪化が意識されてユーロドルが1.100ドルの大台をどうやったら抜けるの状態に。このハードルを超えるようなユーロ買い材料が新たに出てこない限り、ユロルをロングする必要はなさそう。かといって、対ドルでは歴史的低水準でありショートする余地は小さい。

そして、ユーロ円ですが、対円では歴史的な高水準であり、ユーロ円介入などといった声も一部で上がっています。まぁそんなことあるわけないんですが、円が弱すぎてユーロそのものが強過ぎるといった見方があるのは事実です。

しかも、ユーロドルが伸ばしていけない以上、自ずとユロ円の上値にも限界があるわけで、あえて高値で入っていく気はしませんし、ユロルの動きを見る限りドル次第でしかないので、あえてトレードしたい通貨ペアではありません。

まずは156.00〜156.50円レベルでお試しロングして、どうかといった程度。156円台をズルズル割り込むようなら損切りで、とりあえず155.80円では撤退したいところです。

ポンドドル（日足）のチャート：外為どっとコム

ポンドドルは21日移動平均線（1.26401ドル）を割り込んで下にズルズルも懸念されましたが、ドル安に助けられる形で反発しています。まぁ最悪、1.255ドルレベルを割り込まなければギリセーフ感はあります。

BOE（英中銀）は利上げを継続するでしょうが、英国の場合はモロに経済がダメージを受けているのが問題です。週末の雇用統計が強いと、また押し下げがありそうなので、少なくとも買いたい状況ではないですね。

下値余地も小さいので売りにくいですが、デイトレレベルなら1.27ドル台に頭を出してきたら、基本的には叩いてみるイメージですね。1.28ドル台に乗せてきたら損切りです。

ポンド円（日足）のチャート：外為どっとコム

ポンド円は182.00円レベルをまずは目先の底として、どこで買うかですね。値幅自体がしっかりあって毎日1円幅以上で動いてくれるので、基本的に慌てて買う必要はないでしょう。週明けはややドル買い戻しもありそうですから、それで押し上げられて182.50〜182.60円ぐらいで拾えれば良いのかなと。182.00〜182.20円では追加して、181.90円で一旦撤退。

ポンドは対円、対ドルでも特に強いわけではないので、上値余地そのものはあるのがポン円の魅力ですね。英国経済に対する見方が緩和されて、ポンドが買われれば196円コースも夢ではないですからね。

ただ、短期的には184.00円が遠い…ポンド買い材料が出てくるまでは押し目をじっくり待ちつつ、損切り浅めで対応するしかないと思います。上昇幅が上昇幅だけに、ちょっと沼ると179〜180円ぐらいまであっさり落ちてきそうなので、深追いは禁物です。


とりあえず、今週はこんなところでしょうか。週末の値動きがやや過剰気味だっただけに、週明けはドル円が一番あっさり伸びて145円かもしれません。まぁ為替介入リスクはあるので、軽く買いつつ押し目を狙っていくスタンスで。上値余地はポンド円ですが、こちらはとりあえず下げるの待ちで！

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