約11か月ぶりに1ドル＝149円台に突入したことで、為替介入が騒がれるようになってきました。1ドル＝150円の大台節目が意識されていますが、おそらくこの水準での介入の可能性は低いでしょう。以前からX（ツイッター）で解説している通り、昨年の介入時とは上昇のスピード感が違いますからね。

去年の為替介入は1〜2ヶ月で10〜20円みたいな値動きしたからあったけど、今年はまだそこまでではないからね。155円ぐらいまで行かないとスピード違反とは言えないでしょ。まだないと思う。口先介入は増えるだろうけど。 pic.twitter.com/sfTyOYBcsN

— 米国株ゆきママ💛FX実況アライ軍筆頭戦士 (@pawhara_arai) September 26, 2023

昨年は1ヶ月少々で15円程度の円安が進み、9月8日に財務省・金融庁・日銀の三者会合、9月14日にレートチェック、それでも円安が止まらないため、9月22日に約24年ぶりとなる為替介入が実施されました。その後、10月21日と10月24日にも為替介入が実施されています。

ドル円（日足）

で、現状となるわけですが、ジワジワとドル円は上値を伸ばして1ドル＝149円台半ばぐらいまで上昇しています。まぁ明日も口先介入は活発になるでしょうが、前段階となるレートチェック、そして実弾投入となる為替介入はかなり遠い印象です。

やはり7月の137円台から2ヶ月で半で12円程度の上昇ですし、そもそも6月時点で145円台だったわけで、昨年ほど急激に円安が進んでいるような状況にはありません。

先日、9月19日にイエレン米財務長官が為替介入に理解を示したとの報道がありましたが、あくまでも為替レートの水準を目的にしたものではなく、ボラティリティ（変動）を滑らかにするスムージングが目的であれば理解できる、とのことですからね。裏を返せば、ボラティリティを抑えるスムージング目的以外の為替介入は許されないということでしょう。

そういった意味で、1ドル＝150円台は大台の節目でもあり介入が意識されますが、ここでいきなり実弾投入の可能性は極めて低いと考えられます。昨年も円安ドル高が進んだ場面では、まず三者会合から始まり、市場をけん制していますからね。昨年5月末もそうでした。

なので、レートチェックなどを意識するよりは、まず三者会合があるかどうかがポイントでしょう。それでも止まらなければレートチェックから為替介入の可能性を考えていくことになるのかなと。

あとは、なんだかんだ為替介入そのものは意識されていますので、1ドル＝150円が近づいたタイミングでまとまった利食い、円買い（ドル売り）が出た場合、アルゴリズムが過剰反応して1〜2円の急落は想定されますので、そうなれば自信を持って買っていきたいですね。

インフルエンサー（）は為替介入とか騒ぐでしょうが、150円程度で為替介入がある可能性はほぼ無いので、ロング（買い）で入ればスーパーボーナスになると思います。そうなれば私もガッツリやる予定です。まぁとりあえず、148.55円ぐらいに指値入れておきます。さらにこの下にも147.55円ぐらいに指値ですね。

当然ですが、X（ツイッター）の方で実況していきますので、ぜひフォローしてくださいね！→@pawhara_arai

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クロス円なら豪ドルが狙い目か？絶賛ユーロ売り加速でドル高継続中

為替相場全体で見ると、根強い円売りの他、ユーロ安が目立っていますね。ユーロ安からドル高の流れが止まらず、ドル円が上昇して他のクロス円も引っ張られている状況です。まぁユーロ円だけはズブズブですが。

ドルインデックス（日足）

とにかくドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）を見てもドル堅調です。ユーロが売られている理由は、景気減速懸念が再び台頭していることでしょうか。まぁ米金利の先高観も強いですからね。好調な米国と欧州の格差が目立つ格好となっています。どこかでドル安もありそうなので、クロス円を狙っていくのも戦略としてはアリかもしれません。

本格的なドル安、米国が利下げという話になれば、ドル円も大きく崩れてクロス円も下げそうですが、単なる調整的なドル安なら他のクロス円にとってはプラス、円売りが支えて上昇しそうですからね。

ちなみに円売りに関しては、マイナス金利解除が見えてくれば少し変わるかもしれませんが、最短でも来年の春闘を見極めてから4月の金融政策決定会合で決定という流れになるので、まだしばらくは続くと考えて良いでしょう。むしろ、植田日銀総裁の発言を普通に解釈すれば、来年4月もなさそうですからね。この後に及んで年内解除論を唱えているのは、相当なアホかと思います。

また、植田日銀総裁は今の為替レート、円安水準に対しても特に問題視、けん制発言はありませんでしたからね。踏み込んだ発言はなかったので、1ドル＝150円程度は想定内と見るべきでしょう。マイナススワップもきついので円を買うようなトレードは避けた方が無難ですね。

ユーロ円（日足）

ドル円を今の高値でつっかけていく意義はあまり無いので、他のクロス円に目を向けていきましょう。ユーロ円は少々論外感はありますけどね。まぁドル安を期待して買うならありっちゃありなんですが、底抜け＋円高みたいな流れになると悲惨の一言なので、損切りは浅めに156.40円に置いて軽く買ってみる程度か。早めなら156.80円で撤退でしょう。

ポンド円（日足）

ポンド円は、先週のBOE（英中銀）のイベントを終え、利上げ終了を織り込んだポンド安が一服したことで、やや反発基調となっています。まぁちょっと先みると、どうせポンド安でジリ下げになりそうな感はあるんですが、ドル高が緩めば一旦は上っぽさはありますからね。182.10〜182.20円レベルを抜けてくると、もう一段ぐらい上はありそうか。

下値は180円台で支え切れるかどうかがポイントですね。目先安値の180.80円レベルがサポートとなるかどうかで、ここを割るといよいよ180.00円の大台トライになりそうなので、注意は必要です。

トレード的には軽めに買って様子を見つつ、ドル安に期待する。下がってくれば181.00円レベルで追加して、早めなら180.70円で損切り、遅くても179.80円では完全撤退でしょう。

豪ドル円（日足）

常にチャイナリスクは伴いつつも、小出し小出しで中国も経済対策をしているので、底割れはなさそう。あとは原油高のサポートもあるので、豪ドル円は底堅そうですね。とりあえず、21日移動平均線（94.802円）という強そうなサポートを背に買ってみるのが良いのかなと。クロス円では一番有望かもしれません。

チャート的にもちょっと上行きたそうな感じですからね。96.00円の節目を抜けてくれば、一段高確定ゾーンに。安定感とスワップ的にも美味しそうなので、とりあえずお茶を濁すならこの通貨ペアかなと思います。

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