未明のFOMC（米連邦公開市場委員会）は想定内で新規材料には欠けそうな気がするんですよね。どうせデータディペンデント（データ次第）って話に帰結するわけで。利上げでもしないと市場の織り込みは変わらない説が私の中では有力。乱高下すれば為替はチャンスだと思いますけどね。調整下落来てくれー！まぁその辺踏まえて、今日は解説記事書いていきますので、よろしくお願いいたします。

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金利見通しがタカ派シフトならサプライズだが、横ばいか2回以上の利下げ指示なら…

金利先物市場が来年2024年の利下げを5-6回織り込んでいるのは異常としか言いようがありませんが、かといって今日のFOMCでよほどの結果、超絶タカ派声明やパウエルFRB議長の超タカ派発言でもない限り、この織り込みをやめるとも思えないわけで。だって、クソ強い雇用統計にも米CPI（消費者物価指数）の横ばい上振れにもほとんど反応がなかったわけですから。
今回も材料視されそうなドットチャート（FRBメンバーの金利見通し）ですが、2024年末の見通しは9月時点（上記画像参照）で概ね2回ぐらいの利下げが想定されていたわけで。この青い部分が上方向にシフトするならともかく、下方向にシフトすれば3回以上の利下げが現実となるわけで、一定レベル以上、市場の利下げ織り込みは支持されることになるわけで。

米2年債/5年債/10年債利回り（日足）のチャート

ドットチャートが上方向にシフトするようなタカ派的なサプライズでもない限りは、基本的に今回のFOMCで大きく金利が上がる可能性はさほど高くなく、金利も横ばいがメインシナリオか。まぁ若干の上昇はあるかもしれませんが、サプライズなしなら徐々に戻っていくことでしょう。

そういった意味では、金利上昇によるドル高・株安は多少あるかもしれませんが、影響は限定的かなと思います。もっとも、来週以降は流動性も細っていくため、直近のようなボラ（変動）の大きさで金利が急騰する可能性はあります。株はその時に仕込みたい。

一方で金利が下げるリスクについては、強い雇用統計と昨日の米CPIを受けて後退したと思います。引き続き、まずまず金利が底堅い状況は継続しそう。

為替：FOMCが決定打になる可能性は低そう！とりあえずは押し目待ち

為替全体の値動きとしては、ややタカ派ぐらいではドル高になっていくことは考えにくい。かといって、ドル安になるほどの材料が出る可能性も低いので、ドル相場そのものは横ばいか。

ドルインデックス（日足）のチャート

ドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）を見る限り、利下げが織り込まれても他がゴミすぎて、そこまで下げない。今回のFOMCでここに大きな変化があるかというと、なさそう。まぁタカ派サプライズがあれば、再びややドル高にはなりそうですが。

というわけで、ドル円も含めてクロス円は円売り次第という話になり、来週の日銀イベントを待たなければならないでしょう。ドルストレートに関しては、ドル安よりはドル高のリスクがやや勝りそうか。

やはり、これだけ利下げが織り込まれてこの程度のドル安なわけで、流石にこれ以上織り込まれるような結果が出てくる可能性は低いかと。米雇用統計もクソ強でしたし、他国の強い経済指標待ちでしょうか。とにかく、米ドル以外の受け皿がないので、消去法的なドル高というか、ドルが底堅い状況は継続しやすいのではないかと思います。

米ドル円（日足）のチャート

万が一崩れたら、とりあえずドル円ロングでええんちゃうかなという雰囲気ですね。押し目買いでしょうか。まぁ目先は144円台半ばぐらいで軽く拾って様子見。144.00円を明確に割れたら損切り。142円台に差し込んでくれば積極的に買いたいですね。現状で140円の大台割れは想定しにくいです。

上値も重いので、今の高値から買う必要は全くないですが。クリスマス休暇へ向けての調整を期待しながら、押し目を待つ程度で良いと思います。戻り売りも手がけたいですが、今回のFOMCが大きく下げるイベントになるかというと疑問なので、とりあえずは押し目待ちが無難。

ユーロドル（日足）のチャート

ユーロ円（日足）のチャート

ユーロドルは横ばいでしょう。まぁこちらも大きく下げるなら買いたいですが。ユーロ安もそろそろ限界なので。ただ、IMMポジション的にユーロは買われすぎなので、調整があるとすれば1.05ドル台への急落もあり得ますので、まずは押し目を待ちたい。

ユーロ円は、ひたすら売り場を探す通貨ペアなんだなという認識。結局、ユーロそのものを買う動きには乏しいので、何かあれば奈落という通貨ペアですからね。下値リスクは引き続き高く、ドル安でも円安にならないと上値は伸びないため、売るならこの通貨ペアでしょう。158.00円ラインを背にショートして様子を見る程度でしょうか。超えたら損切り。

ポンドドル（日足）のチャート

ポンド円（日足）のチャート

今回のイベントではポンドドルも横ばい予想ですが、先を見据えれば押し目があれば買いで良いのかなという気はします。結局、タカ派的でドル高でも、データ次第では、まだ利下げの織り込まれていないBOE（英中銀）、ポンドは有利。ユーロはECB（欧州中央銀行）の利下げがクソクソに織り込まれ出してますので、しばらく冬ですからね。

とりあえず200日移動平均線（1.24946ドル）のある1.250ドルを背に買っていく程度か。明確に割り込んでいく流れなら一旦損切りして、1.22-1.23ドルレベルで買っていきたい。

ポンド円は178円を割れることはしばらくなさそうなので、180円台まで下押しするならスワップ狙いでざっくり買いで良いと思います。上値も重いので今の水準で買う必要はないですが、182円台を大きく割り込んでくるなら178円割れに損切りを置いてコツコツ買ってみたい。

豪ドル円（日足）のチャート

豪ドル円は93.00円すら割れなかったので、とりあえず買って良いと思います。まぁ早めなら95.00円割れの94.80円で損切り、遅くても93.00円割れたら損切りするだけ。軽めに買って93.00円割れまでスワップの旅でも良いと思います。

まぁ今日のイベントが為替相場の決定打になるとは考えにくいので、下がれば押し目という意識でドル円・クロス円を拾っていけば良いと思います。

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株：タカ派の鉄拳制裁で下がれば喜んで買うだけ！サプライズ期待

まだ米国株買ってないの？と、煽りたくなるわけですがw まぁさらなる株高をサポートするような結果になるとも思えないので押し目待ちで良いとは思いますが、それだと年末ラリーを眺めるだけの筆頭バカ塾生になってしまいますからね↓

ウホホウホホwwww
米株急降下wwww
ＦＲＢ、近いうちの利下げ期待には冷水浴びせる構え－ＦＯＭＣ決定へhttps://t.co/L19l3pss1j

— バカ (@FXrebornArai) December 13, 2023

流石に年末に相場を荒らすほどのタカ派になる可能性はさほど高くないと思いますけどね。9月時点の2024年末見通しの金利が上方向にシフトするようなタカ派な結果になればともかくとして。

かといって、ビッグテックはもう頭打ちで全然上がってないのよね。久々に自分の米国株証券口座を見たら、ドル円が上昇してるのに全然増えてなくてそっ閉じしましたもん。

というわけで、まぁなんだかんだ上値余地は限られていますし、万が三千ぐらいタカ派な結果になれば下げやすさはあるので、押し目があれば買うぐらいの意識で見ていけば良いでしょう。クリスマス休暇へ向けての調整もありそうですからね。

ナスダック100CFD（日足）のチャート

ナスダック100指数は15,800〜16,000ポイントぐらいまで下げる可能性は十分なので、買い遅れてる人はここでさっさと拾っておきましょう。来週以降、債券の受給バランスで金利が上昇しそうなので、そこまで待って良いとは思います。流石に今回もハト派じゃないとさらなる上昇は厳しそうで、その可能性は低そうですしおすし。

すでに握っている人は握りっぱなしで寝てれば良いと思います。買い足りない人は15,800ポイントぐらいで買い増して、崩れて15,200ポイントレベルまで押すなら拾って気絶でしょう。

日経225（日足）のチャート

日経平均はタックスロス・セリングといったポジション調整の場になっていて、良くてレンジなイメージと言ってきた通り。実際ぶち抜けてはいないわけで。まぁ高値で買う理由はないので、32,400〜32,500円レベルでの押し目待ちですね。

どちらかというと、米国株も利下げを織り込んで上げてきた分、米国株ですら上昇余地は限られているわけで、パウエルのタカ派鉄拳制裁で米国株急落なら、また30,800円レベルまで差し込んでもおかしくはないわけで、大崩れ注意かと思います。もちろん、大崩れたら買えば良いだけですけど。

とりあえず、32,400〜32,500円で軽く買いつつ、さらなる下げを待つスタイルで良いと思います。

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