今日は22:30に米11月消費者物価指数（CPI）の発表が予定されています。予想はヘッドラインの数字が前月比0.0%・前年比3.1%、コア指数が0.3%・4.0%となっており、前回からほぼ横ばいとなっています。まぁ期待感はそれほどではないので、数字を見て動くことになるでしょう。

まぁ先週末の雇用統計では、平均時給も失業率も予想よりも強い数字でしたから、上振れる可能性は十分か。原油安でヘッドラインの数字は下げるかもしれませんが、エネルギーや食品といった変動の大きいものを除いたコア指数は、強めの数字になるかもしれません。

初動はヘッドラインの数字で動きますが、FRBが重視しているのはコア指数ですから、前年同月比で4.1〜4.2%と前回以上に強い数字が出るようだと、ディスインフレ期待の後退で金利が上昇し、ドル高・株安のパターンですから、要警戒しておきましょう。

逆に弱めの数字だと下振れると利下げ織り込みが強まるわけで、ドル安からの株高パターンですね。特に米国株は強めの値動きが続いているものの、上昇幅はどんどん縮まっているので、ここで強い数字が出ないと一旦年末前のポジション調整、特に株はタックスロスセリング（節税売り）も出そうなので、要注意ですね。

それでは、今日のCPIから明日のFOMCの展望について簡単に解説しながら、為替と株のトレード戦略について解説していきますので、よろしくお願いします。また、興味のあるサービスがあれば、ブログのバナーから口座開設よろしくお願いしますのだ↓

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ドル円は軽く買ってギャンブル！上値は重いので利食いも早めに

米雇用統計の数字などを見ていると、今日の米CPIでそんなにそんなに弱い数字が出ることは想定しにくいですけどね。ややドル安の流れもあるので、軽めに買ってギャンブルするのはアリでしょうか。まぁ明日のFOMC（米連邦公開市場委員会）でも、利下げ織り込みは牽制されやすいですからね。そういった意味で、基本的にはドル買いを想定してトレードするのが良いと思います。

米ドル円（日足）のチャート

かといって上がっていくハードルも基本的には高い感じですね。何より植田ショックで以前のような安心の円売り感は乏しい。マイナス金利解除期待も根底には燻っていますし、なんだかんだ来年のテーマとして日本の利上げ、海外の利下げが意識されて積極的に円売りしていく感はないですね。ポジション的にもまだまだ円売りが大きいため、上がったら上がったですかさず利食いやポジション調整の解消で円買いが入る状況も継続といった感じです。

レジサポラインとしては、上は146.50〜147.00円レベルが重たそう。下は144.80〜145.00円レベルがサポートとして機能しそうではありますが、全てはCPI次第でしょう。まぁ予想より+0.2%以上、上振れるような結果にでもならない限りは、翌日にFOMCを控えていることから高値更新は厳しいか。

逆に弱い数字が出れば、144.80円なんてあっさり割れますから、そうなった場合は損切り。ただ、144.00円レベルを割り込んでいくと、一旦下値試しの雰囲気になりそうなので、それはそれで押し目チャンスでしょうか。

よほど弱い数字、コア指数が−0.2%以上の下振れにでもならない限り、200日移動平均線（142.435円）を割り込んでいく動きは想定しにくいですから、142〜143円台は買い場。翌日のFOMCまで想定した上で、143円台半ばぐらいからは拾っても良いと思います。

てなわけで、基本は押し目買い。具体的なトレード戦略としては、指標ギャンブルなら軽めに買って強い数字を期待。予想を下回ったら即損切りして撤退し、下値確認。146円台では一旦利食い。よほど弱い数字でもならない限りは、翌日のFOMCを見据えて143.50円ぐらいから少しずつ仕込んでいくイメージ。200日移動平均線を割り込んだ場合は、一旦損切りです。

こんなところでしょうか。トレード実況はゼルイさん（@araisanfx）でやっていますので、フォローしていただければと思います。

株も押し目待ちでOK！タックスロスセリングやFOMCで調整の可能性は大

まさか米国株、買ってない人とかいませんよねぇえええええ！（煽り） まぁ最近は筆頭塾生が乗り遅れているようですが。とはいえ、今日のCPIと明日のFOMCを踏まえれば、ここからあえて買う必要はないですね。

米主要株価指数（日足）のチャート

海外勢は今週末からクリスマス休暇ですから、今日のCPIが弱めの数字でディスインフレからの金利低下につながらなければ、一旦はポジション調整、タックスロス・セリング的な値動きは出やすいですからね。特にCPIが強めで明日のFOMCで鉄拳制裁でボロボロパターンもありますから、まずは押し目待ち。

日経225（日足）のチャート

日本株も同様ですね。日経平均は良くてレンジとしてきましたが、その通りの値動きとなっています。やはり高値では調整売りが入る状況。あとは、自民党の裏金問題で政治的安定が見込めない、一部では安倍派一掃からの金融政策正常化といった報道もありますので、そういった意味で海外勢がマイナス金利解除からの利上げを意識して売る可能性も否定できないので、引き続き32,000〜32,500円ぐらいまで下がるのを待ちましょう。

32,000円台前半で軽く拾って、32,000円を割れた水準でコツコツ拾っていけば、年明けの新NISA解禁のご祝儀相場で美味しいこといなりそう。それを意識してやっていきましょうということで。

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