日経のショート戦略は正解。今後も荒っぽい上下を続けそうなものの、何かがあれば確実に売られる流れですし、クラッシュがあればラッキー！跳ねたら売っておきたい。

といっても、一度に売り過ぎるとジリ上げパターンが怖いので、タイミングとレートをずらしておきましょう。二段ぐらい跳ねたところで勝負できるような資金管理をしておくと、リスクは小さいように思います。

それでは、今日の株価の値動きを振り返りながら、今後のポイントについて解説していきます。

米大統領戦も本格化！スウィフト砲で金利低下？

今日の日経平均株価の下げは、TV討論会でカマラ・ハリス有利のティラー・スウィフト砲もあったのかなと思いますね。ちゃっかりハリス支持を表明し、一気にハリス当選をマーケットが意識し始めた感もあります。

ハリス氏は、富裕層への資産課税強化を打ち出していて、含み益にも高い税率をかけるといった前例のない施策も含まれていることから、一部では強い批判と懸念もあります。

まぁ議会は共和党がリードするという見込みですし、憲法違反との指摘もあり、実現の可能性は低いとされていますが、市場が嫌う不確定さからハリス氏優位が報じられるたびに株価が下がる可能性はあります。

また、今日は金利もかなり低下しているんですよね。東京時間帯の急激な日経平均の下落や円高というのは、この金利低下によってもたらされた可能性が高そうで、そういう意味ではスウィフト砲だったの可能性はかなりありますね。
債券市場は、利下げを決めつけて債券を買う流れ（金利は低下する）ですね。確かに、致命的な経済指標、特に労働市場関係の悪い指標が出れば、一気にFRB（米連邦準備制度理事会）も利下げに傾くわけですから、それも当然ではありますが。

ただし、9月17-18日のFOMC（米連邦公開市場委員会）で、マーケットが期待している積極利下げに対して、パウエルFRB議長がどのような回答をするかが未知数であり、リスクであると言えるでしょう。

仮に大幅な利下げ見通しを示さなかった場合、低下していた金利は巻き戻され、ドルが買い戻されるのは当然ですが、株式市場はそれを許さないわけで。

これだけ先行して低下した金利が巻き戻されるのは、株式市場にとってかなりのストレス要因となるため、やはり株価の急落リスクには警戒しておいた方が良いでしょう。

そして、先ほど発表された米8月CPI（消費者物価指数）は、ヘッドラインの総合指数こそ予想を下回ったものの、コア指数が上振れて悩ましい結果に。

総合指数の低下は原油安が影響か。インフレ再燃の目を潰すとすれば、過剰な利下げも難しいところで、パウエルの利下げ軌道の舵取りはより悩ましくなりました。

ちなみに、CPIへの反応は金利上昇を嫌気した株安と、ややドル高となっており、教科書通りの値動き。

株：テック株買い戻しも高値奪還は難しいため戻り売り

オラクル（ORCL）の好決算を受け、米国のIT・テック株は一旦買い戻しの流れが続いています。下げ続けた反動意向、ここからどう買われていくのかがポイントか。
もっとも、エヌビディア（NVDA）が新高値を狙っていくような材料がないと高値更新は見込めないだけに、米国株を慌てて買う必要は全くないでしょう。じっくり押し目を待てばOK！

特に米国株は、悪い雇用指標が出ればリセッション（景気後退）意識で下げやすいですし、FOMCや米大統領選挙という爆弾も抱えていますからね。

どう転んでも割と詰んでいる感があるので、急落した時にどの辺で買うかを意識してじっくり見ておきましょう。
日経平均は、35,000円が防衛ラインとなっているようで、35,500-35,600円と35,100-35,200円レベルでは、GPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）が出動しているように見えました。

なので、利益確定は35,700円や35,300円ぐらいを意識すると良いと思います。

やはり35,000円レベルを割り込んでからが本番というか、それまでは36,000円前後までは戻しやすいので、ツッコミ売りは避けつつ、36,000円台に頭を出してきたら軽く叩いてショートする程度で。

また、36,600円レベルを抜けると上昇が加速しそうなので、この場合は37,000円台で伸び切ったあたりで勝負してクラッシュを待つのが良いと思います。

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為替：金利が低下でもなかなかドル安にならない状態に注意

ドル円は予想通り全戻しとなりましたね😤

まぁドル円は欧州でゼンモもあると思うけどね。正直、この水準では突っ込めないかな。スワップ4倍デーだし。

— ゆきママ (@pawhara_arai) September 11, 2024

ただ、この後に米国株安から急落で、また全戻し。まぁ142円台でのショートは担がれるリスクがある割に、下値も限定的なのでやりにくい。

とにかく、金利差からのスワップが罰ゲームになっているので、下げてもほどほどで利食いされやすい傾向がありますから、戻り売りを手がける場合はほどほどで利食いすることを意識しましょう。

また、この不安定な相場では、ロングも難しくなっています。
ポンドドルもいい位置まで下げてきましたが、ドル安頼りでポンドそのものに上昇力がないので、少し様子を見たいところでしょう。

FOMCでドル高になり、1.27-1.29ドルまで差し込んでくるなら拾いたいですが、それまでは少し我慢か。

金利低下の割にドルそのものは下げず、金利が戻すとドルはすかさず反発するので、なんだかんだドルがしっかりしていますからね。

そういう意味では、ドル円ショートを含めて、ドルを過剰に売るようなトレードは慎重にやった方が良いと思います。

とりあえず、こんな感じです。それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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