ニックの手首がドリル過ぎてついていけません。何回転させるんだこいつ…千切れるぞ！というわけで、Twitterでも述べましたが、1月22日時点では2月と3月に0.25%利上げして打ち止めというハト派的な見解を示したかと思いきや、29日には労働市場がタイトで賃金上昇を意識してインフレ再加熱を懸念しているとタカ派的な見解。

そして、昨日（31日）は労働コスト指数の下振れを受けたためか、利上げ停止に向けた議論が進められる可能性があるなどと意味不明な記事を…（ry

🤥Fedウォッチャー、ニック・ティミラオスの手のひらドリル
22日：2月、3月の利上げ幅は0.25%で打ち止めになるぞ！
↓
29日：労働市場はタイト！再度インフレ加熱を懸念してるから利上げ継続かも！
↓
31日：賃金インフレ後退したから、やっぱり利上げ停止かもね〜！

なんなんだこいつ（白目）

— 米国株アライさん💛完全先出しFX実況戦士 (@pawhara_arai) February 1, 2023

こんなことが許されるんでしょうか。Fedウォッチャー（FRBと強いつながりのある代弁者）の名前が泣くぞ…。まぁそれだけ当局も悩んでいるというか、難しい舵取りを迫られてるんでしょうけどね。賃金インフレが続いていることに加え、急に中国が経済再開させたことも大きなノイズですから。

なので、次回3月まで実質ノーヒントもあるし、利上げ継続・停止の両面を織り込ませてくる可能性もあります。全パターンありそう。注目のポイントとしては、まずは声明ですね。今回は四半期に一度の経済見通し・ドットチャートなどは発表されませんから、声明とパウエルFRB議長の定例記者会見がどうなるか次第ですね。

というわけで、注目ポイントや簡単なトレード戦略を含めて解説していきますので、よろしくお願いします。

声明はこの文言に注目！利上げ継続か、それとも停止へ？

まぁ注目は声明文です（ｷｯ とか言っても全体的なトーンという話になってしまうので、超難しいです。とはいえ、一番注目されるのは、市場の想定通り3月で利上げが終わるのかどうかという話です。次回で終わりなら、そろそろそういったアナウンスが出てきても良い頃ですからね。

なので、「（FF金利の）目標レンジの継続的な引き上げは適切である（ongoing increases in the target range will be appropriate）」という一文がどうなるかが大きなポイントとなります。前回（12月）までは継続的な引き上げは適切と表現していましたが、そろそろピークだよ、終わりが近づいているよという表現になるかどうかですね。

この文言に変化があれば、やはりハト派的という話になってドル安・株高になりやすいです。逆に変更がないとすると、市場はすでに3月利上げ停止を織り込んでいますから、ややサプライズかもしれません。この場合はドル高・株安の値動きには注意でしょう。

あとは、パウエルFRB議長の会見次第ということになります。まぁバランスを取ってきそうなので、声明文がタカ派的ならパウエルはハト派、逆に声明文がハト派的ならパウエルはタカ派になりがちでしょう。つまり、値動き的には全戻しの可能性がかなりあるという話に。いずれにせよ、トレードは難しいですね。

パウエルで全戻し期待か、パウエルで戻したら戻り売りか

欧州時間帯からドルはジリジリ下落。昨日のニックの記事が効いてる効いてる。FOMCへの警戒感からダウ先も冴えない値動きとなっており、それもあってか円高でドル円は下落気味ですね。

ドルインデックス（日足）:TradingView

ドルインデックスは、下限の101.60ポイントまでジリジリ下げています。まぁFOMCはなんだかんだハト派の可能性は高いですから、先取りした動きでしょうね。実際にFOMCでゴリゴリドル安が進むなら、パウエル期待で押し目を狙っても良いと思います。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

FOMCも想定内なら、底抜けはないかもしれません。それでも、3月利上げ停止という話なら上値はかなり限定的という流れにはなるでしょう。

トレード的には、声明がハト派で下がったら押し目を狙ってタカ派パウエルで利食いみたいなパターンか、パウエルで戻したところを戻り売りでしょうか。

前者の場合は、129.00〜129.30円のサポートレベルを割ると128円台前半ぐらいまで差し込みやすくなるので、まずは129.00円前後で止まるかどうか。下げ止まるなら、パウエル議長の記者会見が始まった前後ぐらいで軽く拾ってギャンブルですね。129円台後半ぐらいまで戻せば利食いでしょう。130円台まで戻せるかはパウエル次第ですし、ハト派なら結局は下ですからね。

あるいは、パウエルで戻してきたところを売っていくパターンですね。こっちの方が確実のような気はしますが。130.00円前後なら売りでしょう。流石に130.70円まで戻すなら損切り。まぁ翌日に雇用統計もあるので、利食いは浅めでしょうね。129円台を割り込まなければ利食いです。

まぁトーン次第でどうとでもなるので、レートはあくまで目安ですからね、トレードするなら、とにかく負けないように、軽めに早めの利食いを心がけましょう。深追いすると死ぬイベントです。

まぁ今日は無理してトレードする必要もないかなといった感じです。多分、アライさんも寝ていると思います。起きれたらやるかもしれませんが、本命は週末の雇用統計ですね。FOMCで織り込みが加速しそうなので、逆張りチャンスかもしれません。

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