SpaceX IPOに外れた人へ|SPCX株は今から買うべき?買い方・株価リスク・ロックアップ解除を解説【6月20日】

SpaceX IPOに外れた人へ|SPCX株は今から買うべき?買い方・株価リスク・ロックアップ解除を解説【6月20日】
史上最大のIPO(新規株式公開)となったイーロン・マスク率いるSpaceX。1,000株申し込んで当選が2〜3株など、信じられないほど人気が高く、当選しなかったという報告も多かったですね。

もちろん、IPO当選を逃してしまった場合でも、決して諦める必要はありません。上場後の株は、米国株口座をひとつ用意すれば、セカンダリー市場(上場後の通常市場)で誰でも取引が可能です。

とはいえ、SpaceXは単に『有望だからすぐ買うべき』という単純な銘柄ではありません。

取引できる株の量がこれから飛躍的に増えるという特殊な事情を抱えており、『いつ・いくらで・どう買うか』という需給(株の売り買いのバランス)を理解してから動くべき銘柄です。

この記事では、上場直後の振り返りから、現在の価格とリスク、今後の需給動向の深掘り、そして為替リスクや具体的な買い方の手順まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

振り返り:6月12日の上場時に何が起きたか

SpaceXは2026年6月12日、ナスダック市場にティッカーシンボル『SPCX』として上場しました。まずは全体像を整理しておきます。

✔︎公開価格:135ドル(6月11日に確定)

✔︎初値と終値:初値150ドル 初日終値約161ドル(公開価格比+19%)

✔︎調達額:約750億ドル(約12兆円でサウジアラムコの記録を抜く史上最大のIPO)

✔︎時価総額:終値ベースで約2.1兆ドル(世界トップ7に匹敵する規模)

✔︎事業統合:同じく2月に生成AI『Grok』を手がけるxAIと統合し、ロケット・衛星通信(Starlink)・AIを束ねた複合企業へ進化

上場直後の6月16日には上場来高値の225.64ドルを記録しました。6月20日時点では185ドル前後で推移しており、公開価格から+30%以上の水準を保っています。
とりあえず、ここまでは熱狂的な『お祭り』のフェーズですが、ここからは冷静な投資判断が求められるでしょう。

現値とリスク:数字で冷静に分析する

SpaceXは圧倒的な成長企業ですが、現時点では巨額の先行投資を行っている赤字企業です。米国版目論見書(S-1)に基づく2025年通期の業績イメージは以下の通りです。

✔︎売上:約187億ドル

✔︎純損失:約49億ドルの赤字

✔︎設備投資:約207億ドル(ロケット開発とStarlink衛星網へ積極投資)

✔︎Starlink加入者:1,030万人(2026年第1四半期時点)

評価の柱であるStarlink事業は急成長していますが、会社全体としては巨額の投資による赤字段階です。『将来の成長を、現在の株価がどこまで先取りしているか』が問われます。

アナリストの目標株価も安値165ドルから高値401ドルまで2倍以上のブレ幅があり、市場でも強気と弱気の見方が大きく割れています。

これから需給はどう動くのか

SpaceXの株価は当面、需要と供給の特殊な綱引きによって形成されます。以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント① 市場に出回っている株(フロート)がごく僅

上場直後の現在、実際に市場で売り買いできる浮動株(フロート)は発行済み株式のわずか4%程度と推計されています。

その理由は『初期株主や社員への段階的ロックアップ(売却制限)』と『イーロン・マスク保有株の366日間売却拘束』があるためです。

時価総額2兆ドル超の巨大企業でありながら、市場の取引板は非常に薄く、少しの売買で価格が大きく変動しやすい状態です。

ポイント② 指数(インデックス)の強制買いが入る(需要側)

また、この薄い板に対して、インデックスファンドによる強力な『買い』が次々と参入します。主要指数の組み入れ見込みは以下の通りです。

✔︎MSCI ACWI(オルカン):上場10営業日後(6月下旬)

✔︎NASDAQ-100(QQQ):最短15営業日(7月上旬見込み)

✔︎FTSE/CRSP系(インデックスファンド):上場5営業日後から採用資格あり

✔︎Russell 1000:9月見込み

✔︎S&P500:黒字化要件等により当面採用なし

インデックスファンドはルールに従って機械的に株を買うため、薄い板に巨額の資金が流入し、一時的に株価が実態以上に押し上げられる可能性があります。

ポイント③ ロックアップの段階的解除により取引株は急増(供給側)

SpaceXは『180日後に一斉解禁』ではなく、段階的に売却制限を解除する『ティアード・ロックアップ』を採用しています。

✔︎時間による解禁:上場から70日・90日・105日・120日・135日後に、それぞれインサイダー株の約7%ずつが解禁

✔︎決算による解禁:最初の2回の決算発表タイミングでも解禁

✔︎株価条件による解禁:第1回決算前に株価が公開価格を+30%以上を上回っていれば追加解禁

上場180日後(12月頃)にはマスク氏の保有分を除く大半が解禁され、市場で取引可能なフロート株はこの6ヶ月で約13倍に膨らむと試算されています。

また、現値がすでに公開価格の+30%を上回っているため、供給量の増加は現実味を帯びています。

誰が・いつ売るのか?(株主構成と売却動機)

株主の構成を知ることで、売りの波を予測しやすくなります。なお、SpaceXは議決権が異なるデュアルクラス構造を採用しており、イーロン・マスク氏が議決権の85.1%を握る支配株主(Controlled Company)となっています。

✔︎イーロン・マスク(持分約42%):2027年6月まで売却不可。最大のブロックが市場に出ないため需給面ではプラス材料。そもそも、イーロンは売らないでしょう。

✔︎従業員・元従業員(推計5〜7%):最も有力な売り手。長年のストックオプションなどを現金化するため、解禁のタイミング(70〜180日後)で段階的な利益確定売りが出やすい層。

✔︎初期VC(AlphabetやFounders Fund等/推計18〜25%):含み益が莫大ですが、長期保有の資金も多く、一斉売却よりも一部の利益確定にとどまる公算。出資者へのリターン等で多少は売りが出る可能性。

✔︎後期ラウンド参入勢(推計25〜35%):取得単価が高いため、さらなる上昇を期待して保有を継続しやすい層。イーロンのファンは多く、割とガチホ勢は多め。

売れる株は大幅に増えるものの、関係者の大規模売却を制限する『Rule 144』などのブレーキや、そもそも論としてテスラ同様、イーロンのファンは多く、それだけでガチホするという層が多いため、暴落というよりは『じわじわと上値が重くなる』展開が予想されます。

初心者向けの投資戦略(どう買うべきか)

それでも、上記の需給バランスを踏まえると、現在の『買い』は上振れしやすい一方で、夏から年末にかけては『売り』の圧力が高まり、値動きが荒れる局面と言えます。これを踏まえた戦略案は以下の通りとなります。

✔︎高値追いの一括投資は避ける:板が薄くボラティリティ(価格変動)が高い現在、資金を一度に投入するのはリスクが伴います。

✔︎少額に分割して購入する:時期を分けて買うことで、取得単価を平準化(ドルコスト平均法)できます。

✔︎ロックアップ解禁の時期を意識する:夏から12月にかけての供給増で価格が調整したタイミングを狙って、少しずつ拾うのが有効な戦略。

個人的には、宇宙というテーマ自体が、AIよりもまだまだ相当先(稼げるようになるには)なので、短期的な盛り上がりに乗っかって利益を稼ぐならともかく、今の段階から積極的に長期投資を想定するのは微妙かなと。

長期投資をしたいという場合でも、需給の波を意識しながら分割でエントリーしつつ、暴落時に増やしていくぐらいの気持ちで買っていくと良いでしょう。

すでに時価総額は2兆ドルを超えており、将来の大化け期待なら、かなり長い期間が必要でしょうからね。慌てず、ゆっくりじっくり買っていきたいですね。

現状では、やはり数字が見えやすいAI半導体銘柄を優先してしっかり投資していくのが良いと思います。

具体的な買い方:松井証券での米国株口座開設/PR

セカンダリー市場でSPCX株を買うには、米国株口座が必要です。ここでは、コストとサポートのバランスが良く初心者にもおすすめの松井証券でを例に、口座開設から注文までの手順を解説します。

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口座開設から注文までの流れ

Step①申し込み:スマホの本人確認(eKYC)を利用すると手続きがスムーズです。

Step②本人確認書類の提出:運転免許証やマイナンバーカード(個人番号カード)などを提示します。

Step③審査と開設完了:最短即日で完了します。

Step④入金と振替:日本円を入金後、米国株口座へ資金を振り替えます(ドルへ両替すると、コスト安めで投資できます)。

あとは、米国株アプリからティッカーシンボル『SPCX』で検索し、発注(指値注文がおすすめ)します。値動きが荒れやすいため、あらかじめ購入希望価格を指定する『指値注文』が良いでしょう。

口座開設には申し込みから利用開始まで1〜2週間程度かかる場合があります。投資の機会を逃さないよう、準備だけは早めに済ませておくことをおすすめします。

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SpaceXは、人類の宇宙開発・通信・AIを牽引する唯一無二の企業になるでしょう。

ただし、長期的に応援したいというビジョンを持ちつつも、『お祭りの高値で一気に資金を投じる』のと『需給の波を理解して賢く分割で拾っていく』のとでは、将来の投資成果が大きく変わります。

熱狂の裏にあるデータを冷静に見極め、リスクをコントロールした投資を心がけましょう。
ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/yukimamax/

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