今週は週明け、いきなり欧米PMI（購買担当者景気指数）の発表があり、25-26日の日程でFOMC（米連邦公開市場委員会）、27日にECB（欧州中銀）理事会、27-28日には日銀金融政策決定会合と、中銀イベントウィークでもあり、大忙しの1週間となりそう。当然、相場も荒れそうではあるので、それを想定した上でトレードは考えておきたい。

まぁざっくり言ってしまうと、株はひたすら押し目買いすれば良いだけで、為替は中銀イベントを受けてのトレンド発生を見極めるだけである。トレンドが出ないなら、引き続き様子見で良いでしょう。

株：リバランスや半導体銘柄のブレーキがちょうど良い調整に！テスラの値動きに注目

株に関しては、とにかくFOMCが援護材料となるかどうかですね。市場の期待通り、今回7月で利上げ打ち止めという見方が強まるのであれば、株高は一段と加速しそうです。もっとも、今回で利上げ打ち止めといった示唆があるかと言えば、その可能性は低いように思います。

なんだかんだ言って、まだまだインフレ水準は高めで、しかも労働市場は堅調ですからね。なので、普通に考えれば今回で打ち止めですよというような言質をマーケットに与える可能性は低いでしょう。

一方で、6月のFOMCでパウエルFRB議長は9月はライブ（データ次第）としたわけですから、これ以上のことも言わないでしょう。CPI（消費者物価指数）を見てもインフレは順調に低下してるわけですから。

6月の見解同様、9月の利上げはライブ、だったら7月で終わりでしょ？というのが市場の楽観した考え方になるわけで、受け止め方としては結局なんだかんだハト派寄りになりそうな気はします。あとは、週末に米PCEコア・デフレーター（個人消費のインフレ指標）の発表がありますから、この数字が弱ければ万々歳での株高でしょう。

というわけで、まだまだ株価に関しては強気ですね。ナスダックは週明けのリバランスで出遅れ銘柄のローテーションみたいな動きになりましたが、これで相場を牽引してきた大型株を売らなければならない事情というのは終わったわけで、週明けからは買い戻しですからね。

テスラ株価（日足）:TradingView

リトマス紙になりそうなのは、テスラ（TSLA）でしょうかね。利益率悪化で10%下落後、グジグジした値動きになっています。リバランスの対象銘柄でもあり、さらにクソ決算でも楽観して買われるようであれば、もはや無敵ですからね。米国株は強気強気で買い進めていきましょう。

ナスダック100指数先物・CFD（日足）:TradingView

ナスダックは引き続き、15,300〜15,600ポイントは押し目水準。最悪で14,600ポイントぐらいを見て買い進めていけば問題ないように思います。週明けの値動きが芳しくない場合、ポジションが重い人は少し切っておくと良いでしょう。FOMCで一段とギクシャクする可能性は否定できませんからね。

まぁ先週は台湾セミコンダクター（TSMC）の決算がイマイチだったことも上値を重くしました。半導体銘柄は売られ、AIバブルで超絶先走りで買われていた分、調整が入ったといった感じです。それでも、今期で在庫調整もほぼほぼ終えそうで、中国向けの需要が弱いこと以外はそこまで懸念材料でもないので、ここで少し調整して、また買われるようになるだろうなというのが今の認識です。

日経平均株価先物・CFD（日足）:TradingView

日経平均は、日銀のYCC（イールドカーブコントロール）修正がどうなるかが焦点となっています。まぁYCC修正ナシよの見方でドル円が1ドル＝142〜144円方向に動いてくるのであれば、日経平均も33,000円台に乗せてくるかもしれませんが、とりあえず大きな上昇は日銀を見ないことには、という結論になりそうで、基本的には上値の重い展開を予想しています。

あえて慌てて買う必要はなく、31,800〜32,200円レベルの押し目をしっかり狙って、32,600〜32,900円では利食いといったトレードで良いと思います。無理に今の高値で買う必要は全くないでしょう。

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為替：完全様子見でOK！割り切ってエントリーするのはアリだが勝算は五分五分

為替は悩ましいというか、結局のところ相対的に米国経済が強すぎるため、7月利上げ打ち止めを薄々感じつつも米ドルが買われてしまうという格好に。また、YCC修正見通しが後退し、円売りが強い支えとなったことも米ドルを押し上げました。

そういう意味では、週明けの欧州PMIの数字やECB理事会が鍵を握ることになりそうですね。7月PMIの数字は、利上げの影響で期待はできない状況で、弱い数字になればユーロ売り、消去法的ドル買いの流れにはなりやすい。

また、ECB理事会で今回の利上げは確定的として、9月はデータ次第のライブという話になってしまうようだと、欧米の経済格差がダイレクトに反映されてユーロ安・ドル高に。やはり最低でも利上げが必要という話にならなければ、ユーロ売りが米ドルを押し上げる結果となりそうな点に注意です。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

ドル円は140円以下ならYCC修正ナシよ期待でロング・押し目買いギャンブルという話にはなるのですが、流石にこの水準から買いたいかというと。かといって、短期的にはアップトレンド気味であり、逆らえないので悩ましい。142円台乗せはありそうだが、143円台はと言われると、強めの米経済指標が必要そう。

そして、米経済指標は強そう…まぁ基本的には買い方向だと思いますが、YCC関連報道1つでぶっ飛ぶ相場でもあるので、様子見がベター。あるいは、損切り浅めにおいて141.50円や141.00円前後で買っていくというのはアリですが、140.50円レベルを割り込むようだと調整圧力が強まりそうなので、このレベルで損切りはマスト。

ユーロドル（日足）のチャート：外為どっとコム

ユーロドルは反落。1.110ドルが分かりやすいサポートとなっているので買いたくはなります。もっとも、短期的な材料としては、FOMCの7月利上げ打ち止め、ハト派期待はやや行き過ぎ。さらに先週はECB当局からハト派的な発言もあり、今週のECB理事会で9月の利上げ示唆が行われない可能性もあるわけで、短期的には買いにくいんですよね。

まぁ1.110ドルを割ったら損切りと割り切ってチャレンジするのはアリですが、あまり期待できないので様子見が良いでしょう。

これはポンドドルも同様ですね。利上げ継続期待で買われてきたのはユーロと同じなので、ECBがひよって9月利上げを示唆しないようだと、待望のインフレ低下と絶賛経済悪化中でBOE（英中銀）が利上げ継続できるかという疑義が生じますからね。損切り浅めで割り切ってチャレンジするならともかく、今の状況では手が出せないと思います。

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こんなところでしょうかね。今週も引き続き為替は様子見で良いでしょう。あえてチャレンジするような相場ではないですし、あえてやるとすれば報道ベースでドル円が下方向にぶっ飛んだタイミングで、日銀ギャンブル程度。余計なことはしないで見てるだけが正解かと思います。

それでは、今週も1週間頑張っていきましょうということで。また、記事の応援リツイートや興味のあるサービスがあればブログのバナーを活用して口座開設いただけると記事更新、実況やる気アップにつながりますので、よろしくお願いします。お得感丸出しキャンペーンが複数やってます↓

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